その行為が逆効果に!?覚えておきたい時計マナーの常識集【ユーズ&ケア編】
時計を購入する際や、日常のケア、プロへの修理依頼などなど。あなたの“いつも”の行為、ひょっとしたらマナー違反になっているかもしれません。そこで今回は、知ってそうで意外と知らない“時計界の基本マナー”を解説。今回は時計購入後の日常的なケアやユーズシーンをピックアップし「NG度」ごとに分けて判定していきます。
NG度50%
「油やススで汚れても気軽に捨てられるので、専用クロスではなく古タオルでケアしている」
古いタオルは水気を良く吸い取って便利ですが、パイプ状の繊維がリューズやボタンなど、ケース突起部に引っかかりやすいという欠点もあります。もし引っかかったまま無理に力を加えれば、リューズなど部品の曲がりや欠けなどのトラブルを招く恐れも。時計ケアにはセーム革など、それ専用に開発されたクロス類を使うのが好ましいでしょう。
NG度75%
「憧れの高級時計を購入!大事に長く使いたいので、年に数回、ココぞという場面だけ着用する」
高価な時計を大切に使いたい気持ちはわかりますが、機械式時計は「毎日使う」ことを前提に部品の耐久性などを考慮して製造されているもの。使用を控えたからといってさほど寿命に影響はないので、気に入った時計は毎日愛着を持って活用しましょう。
むしろ、使わなさ過ぎると機械油が凝固するなど悪影響を与えることもあります。少なくとも1ヶ月に1度はぜんまいを一杯まで巻いて24時間以上駆動させ、機械油を機構全体に循環させるようにしておきましょう。
NG度80%
「文字盤が腕からズレるのが嫌なので、ブレスやベルトはいつもキツめに腕に巻いている」
ベルト類はキツめに装着すると風通しが悪くなり、汗などが蒸発しにくくなるので注意。特に、肌に食い込むほどきつく密着させると、毛細管現象で水気や皮脂などがコマの隙間や革繊維の内部まで奥深く浸透してしまい、サビの異臭原因にもなります。
指1本程度のゆとりを持たせるのが「通気性にも優れ、見た目にも最もスマート」ちいわれているし、さほど時計がズレることもないので、ぜひこの方法で着用してみてください。
NG度100%
「海で使ったダイバーズは、そのままだとバイ菌が繁殖するので、シャワーのついでに洗う」
海で使った後の時計やブレスには、塩分や雑菌が大量に付着しているので、そのままにせずケアを行うのは正解。でも、シャワーや水道をじかに時計に当てるのは危険なので厳禁です。それらは意外に水圧が高く、時計内部に水が侵入してしまう危険性があるからです。
ケアの方法としては、ボウルに水を張りその中でソフトに汚れを除去するのが正しいやり方。コマの間やラグなどには汚れが残りやすいので、丁寧なブラッシングを行いましょう。
日々のケアやユーズでのNG行為は時計に深刻なトラブルを与えることもあるので要注意!正しい作法と知識をしっかりと身につけておきましょう。
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