品質をさらにブラッシュアップ。ロレックスの堅実な進化がうかがえる「オイスター パーペチュアル GMT マスターII」

再び魅力的な1本となった「GMTマスターII」

このGMTマスターIIの新モデル登場は、2014年の発表以来、実に4年ぶりだ。しかも、この時はオリジナルカラー(レッド×ブルー)のベゼルを装備したモデルが発表されたものの、ケース素材はホワイトゴールド。一般的にはちょっと手が出しにくい価格帯だったのは事実だ。それが2018年、ケースにオイスタースチール(904Lステンレススチール)を採用したことで、価格はアンダー100万円をマーク。初代モデルを想起させる意匠で、しかも、ぐっと身近な価格に設定されたことで、GMTマスターIIが、再び、魅力的な1本になったのだ。

もちろん、このバリエーションの追加はビッグニュースのひとつではあるのだが、最新GMTマスターIIの魅力はそれだけにとどまらない。

前述したようにケース素材はオイスタースチールで、他のステンレススチール(304や316L)よりも頑丈で腐食にも強い。さらに、ムーブメントは最新のキャリバー3285を搭載して耐衝撃性と耐磁性を高めるとともに、パワーリザーブも約70時間にまで延長されているというから、日常での使用にはほぼ死角なしと言えるだろう。

そして、新しいGMTマスターIIは、オイスターブレスレットからジュビリーブレスレットに変更されたのも大きな進化だ。5連リンクで構成されたジュビリーブレスレットを採用することで、装着感が格段にアップしたことに加え、よりラグジュアリーな雰囲気に昇華。スーツスタイルの手元をぐっと引き締めてくれるのはもちろん、カジュアルなシーンで着用しても華やかな印象を与えられるはずだ。

新モデルが発表されるたび、着実に進化を遂げるブランド

また、2018年は、このオイスター パーペチュアル GMTマスターIIに加え、シンプルなノンデイトの三針モデル「オイスター パーペチュアル」にホワイトとブラックのダイアルが追加された(あれ? 今までなかったの? という印象だが……)。もちろん、このモデルもロレックス高精度クロノメーター認定で、価格はなんと54万円だ。

いずれも、ケースのクオリティが驚くほど高く、しかも搭載されている自社製ムーブメントは信頼性が高いうえに価格も現実的。しかも、新モデルが発表されるたび、着実に進化を遂げている。現在のシーンを俯瞰した時、ここまで価格と品質のバランスに優れたブランドがどれだけあるかと問われれば、それは数えるほどではないだろうか。

だからこそ、2018年も、「気になったブランドは?」との問い掛けに、販売店の人も私も互いに「ロレックス」と答えてしまうのだ。

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