【SIHH2018速報】ジュネーブ御三家の一角ヴァシュロン・コンスタンタンの腕時計が今年は買えるかも!?
国際高級時計展(SIHH)は、毎年スイス・ジュネーブで行われています。“時計の街”とも呼ばれるこの国際都市で260年以上も経営を続けてきたヴァシュロン・コンスタンタンは、同じジュネーブを拠点とするパテック フィリップ、オーデマ ピゲと合わせて“ジュネーブ御三家”と呼ばれています。そんな高級時計界でも別格の雲上ブランドの最エントリーモデルを擁する新コレクションが、今年リリースされます。
レ・キャビノティエ・グランド・コンプリケーション・クロコダイル
1755年の創業以来培ってきた機械式時計製造と芸術的装飾のすべてを投入し、ビスポークで作られる世界唯一の腕時計コレクション「レ・キャビノティエ」の新作。トゥールビヨン、ミニット・リピーター、パーペチュアルカレンダー、均時差、日の出・入り、天空図といった複雑機構を15、あるいは16搭載したムーブメントと、彫金職人による手彫り装飾が施されたアーティスティックなケースが融合した、雲上ブランドの名に相応しい一本となっています。
トラディショナル・トゥールビヨン
ヴァシュロン・コンスタンタンが初めて自社開発製造を行った自動巻きトゥールビヨン、キャリバー2160を搭載。複雑機構を188個のパーツで作り上げられたこの自動巻ムーブメントは、輪列の外周を回る22Kペリフェラルローターを採用することで厚みを5.65mmに抑えています。
本機は「コレクション・エクセレンス・プラチナ」バージョンで、世界限定25本。ケースだけでなく、文字盤にもプラチナを使用。さらにステッチもシルクとPt950の糸で手縫するというから驚きです。
メティエ・ダール・レ・アエロスティエ
芸術工芸と時計技術が融合する「メティエ・ダール」コレクションからは、5つの歴史的な気球飛行をテーマにしたアートピースが登場。
18世紀後半に空を飛んだ気球の姿をパウンス装飾の彫金技法を使って表現。その周囲見えるステンドグラスのような意匠は、下地を使わず作られるプリカジュール・エナメルです。このエナメル技法は、ヴァシュロン・コンスタンタンのアトリエで初とのこと。
搭載ムーブメントは、ディスク式の時刻表示を採用したキャリバー2460 G4/1となっています。
フィフティーシックス・オートマティック
現実的に購入可能という点において、フィフティーシックスは間違いなく今年のハイライトといえるでしょう。
この新コレクションは、1956年発表のリファレンス6073にインスピレーションを得て制作されたもの。ラグの形状に趣向を凝らし、マルタ十字の一片を想起させるデザインとなっています。ヴァシュロン・コンスタンタンのエントリーとして位置づけられ、3針オートマティックのステンレススチール仕様が133万円。
自社開発の新型ムーブメントCal.1326はジュネーブ・シール未取得ですが、それ相応の仕上げが施されているのはもちろん、オープンワークが施された22K自動巻きローターを備えています。雲上ブランドの時計が150万円以下で手に入り、しかも22Kゴールドまで使われているのですから、破格としか言いようがありません。
3針モデルの他にデイ/デイト仕様とコンプリートカレンダー仕様があり、それらはジュネーブ・シール取得のムーブメントを搭載。
これらは「エントリー」というフレーズに関係なく、デザインが気に入った方の声にもしっかり応えるラインナップとなっています。
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