時計のコンシェルジュがセールス抜きで語る、本気で欲しいこの逸品!! vol.1

装飾性の高い嗜好品は数知れど、時計ほど種類が豊富なものも少ない。選ぶ側からすると選択肢が多いのは嬉しいことだが、逆に迷いの種でもある。そんなときは、毎日のように時計に触れている専門店のスタッフに尋ねるのが得策。ただし、選んでもらう条件は“自腹を切ってでも欲しい時計”であること。今回は西日本を代表する正規時計販売店のoomiyaグループの協力を受け、心斎橋店、京都店、和歌山本店、鹿児島店のスタッフに取材し、各々が欲しいという時計について語ってもらった。

<oomiya 心斎橋店> 坂本弘樹さん

「ロジェ・デュブイからは圧倒的な存在感とこだわりを感じる」

大阪を代表する繁華街、心斎橋にあるoomiya 心斎橋店。この有名店に勤務する名物スタッフの坂本さんは、内部機構にも精通しており、ロジェ・デュブイの凄さを熱く語る。「これまでに多くのスケルトンウオッチを見てきましたが、その先駆けといえるロジェ・デュブイの仕上げは自画自賛も納得の美しさです。とくに2019年新作のエクスカリバー ウラカンは、ディテールの凝った作り込みが秀逸。着用したときの見栄えまでを考慮した12°傾けたテンプは、その際たるものでしょう。カレンダーのデザインもランボルギーニ ウラカンのインパネにヒントを得たものとするなど、随所にウラカン譲りの意匠を取り込んでいることにも興味をそそられます」

ロジェ・デュブイ「エクスカリバー ウラカン ジャパンリミテッド」Ref.RDDBEX0803  616万円/自動巻き(自社製Cal.RD630 オートマティック 12° バランス)。チタンケース(ベゼル部ブラックDLC加工、シースルーバック)。アルカンターラ+ラバーストラップ。直径45mm。5気圧防水。日本限定88本

 

「同じくロジェ・デュブイですと、エクスカリバー42 オートマティック スケルトンも好きな一本。裏側まで透けて見えるほどの、無駄のないスケルトンダイアルは芸術品の域といえます。“美しく見せるため”に、歯車のポジションを通常とは異なる配置にするなど、そのこだわりは凄まじい。これも設計から製造まで自社で行える技術を持つ、ロジェ・デュブイだからこその魅力です」

ロジェ・デュブイ「エクスカリバー42 オートマティック スケルトン」Ref.RDDBEX0507 957万円/自動巻き(自社製Cal.RD820SQ)。18Kホワイトゴールドケース。アリゲーターストラップ。直径42mm。3気圧防水

ロジェ・デュブイのような極めて趣味性の高いモデルを欲しいと選んだ坂本さんだが、それには計算的な理由があった。「oomiyaに入社し、一本目として購入したのがこのポルトギーゼ・クロノグラフでした。クロノグラフながらシンプルなデザインで、ジャケットはもちろん、カジュアルなファッションにも合わせやすくて重宝しています。購入前からその特徴は知っていましたが、長く使ううちに本当の魅力を理解できるようになりました。1998年から続くロングセラーであることも頷けますね。この2019年末、遂に自社ムーブメントモデルへとリニューアルされましたが、外観はほとんど変わっていません。それだけ完成されたデザインだという証明でしょう」

[写真は坂本さんの私物] IWC「ポルトギーゼ・クロノグラフ」Ref.IW371491 77万円/自動巻き。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。直径40.9mm。3気圧防水

 

坂本さんは自身の経験から、高級時計の時刻表示以外のメリットについても唱える。「このポルトギーゼ・クロノグラフを着用するようになって以降、自分に自信が持てるようになったと言いますか、モチベーションアイテムとしても役立ってくれています。時計に目をやる度に、“今日も頑張ろう”という気持ちになれる。お客様にもそんな時計に出会っていただけるよう、お手伝いしていきたいです」。

【連載】時計のコンシェルジュがセールス抜きで語る、本気で欲しいこの逸品!!

<取材・撮影協力>

oomiya 心斎橋店
TEL:06-6251-0077
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-7-6
営業:11:00~20:00
定休日:水曜

※取り扱いブランドは、オフィシャルサイト(https://www.jw-oomiya.co.jp/)に掲載。