エルメスは、馬具工房に始まり、皮革製品を幅広く展開して世界的メゾンに成長。現在ではバッグやプレタポルテ、テーブルウェア等も扱う。時計製造は1920年代に着手し、スイス・ビエンヌにラ・モントル・エルメス社を構える。
フランスを代表する最高峰メゾンが衝撃のSIHH初出展
これまでバーゼルワールドで新作を公開していたエルメスが、マニュファクチュールとしての技術の革新と、歴代モデルに対する時計界からの高評価を受け、今年からSIHHへの出展を開始。少数精鋭の新作にも「既成概念にとらわれた時計は作らない」というポリシーが貫かれている。
建築家兼デザイナーであるマルク・ベルティエのデザインにより、2010年に数量限定で発売されたモデルがリニューアル。インデックスを2桁で統一したダイアルは、中央に縦横のギヨシェを交互に配して光の効果を強調している。
アンリ・ドリニ―によるデザインで1978年に誕生したアルソーは、馬具のあぶみから着想を得た非対称ラグが特徴。マットチタンを採用した新作は、エルメス流のスポーティさが楽しめる。
ラグがユニークなアルソーのケースに、自社製フライングトゥールビヨンを搭載。アリゲーターの斑を模したクリスタル文字盤はフランスのクリスタルメゾン“サンルイ”が制作したもの