ミッシェル・エルブランの拠点を現地取材ーフランス老舗ブランドに宿る確かな矜持【後編】

世界的にも稀有な独立ブランド、ミッシェル・エルブラン本社で伝統が根付く独自の時計作りに密着。受付横にはフラッグシップモデルの「ニューポート」など、主要ラインナップのスケッチが我々を出迎えてくれました。

フランス人女性に特に愛されるデザイン性の高さ

ミッシェル・エルブランの腕時計は、過去のアーカイブから着想を得た〝伝統〞を重んじることと、年産8万本を量産する〝効率〞とをバランス良く考えて作られています。社長の甥にあたる、デザイナーのマチュー氏は日々、過去のタイムピースを参考にしつつ、一方で営業部隊の意見も取り入れてプロダクトに落とし込んでいるそう。これは、デザインにうるさいフランス人、それも女性をメイン顧客としているがゆえのノウハウなのでしょう。

↑かつてのミッシェル・エルブランのモデル

レディスの「アンタレス」はまさにこの好例で、角型時計でかつバンドが交換できます。腕時計もファッションアイテムの一部として、着せ替え・アレンジできる幅を柔軟に持たせています。

↑手書きスケッチを基にCAD上でシミュレーション。ここから設計図がおこされる

メインのアッセンブルフロアも見学。一見少人数に見えますが、年産8万本もの組み立てを行っているんだそう。若いスタッフが多いのも特徴です。スイスメイドの自動巻きも自社でアッセンブルしています。

設計図ひとつとっても、昔ながらの手書きスケッチをベースにし、“フランス流”を徹底しているミッシェル・エルブラン。だからこそ洗練された美しいデザインや素材、質感、そのどれもが同社の掲げる「最高品質」と呼ぶに値するのかもしれません。

ミッシェル・エルブランの拠点を現地取材ーフランス老舗ブランドに宿る確かな矜持【前編】