新作時計をWATCHNAVIがピックアップし、紹介する。広く知られたスイスの名門ブランド【オメガ(OMEGA)】からは、腕時計として初めて月面に降り立ったスピードマスターにメテオライト文字盤を採用した「スピードマスター ムーンフェイズ メテオライト」が登場。クロノグラフの大定番に加わったユニークな逸品を解説する。
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宇宙、月、スピードマスター この一本に物語を内包する
1969年のアポロ11号による月面着陸に携行されたことをきっかけに、「ムーンウォッチ」の称号を得たスピードマスターは、宇宙との繋がりを感じさせるクロノグラフとして特別な地位にある。新作は常に注目を集めるが、2025年の最初を飾る逸品もファンを歓喜させるはずだ。リリースされたばかりの「スピードマスター ムーンフェイズ メテオライト」はそのネーミング通り、月の満ち欠け表示と隕石を備えている。使われている隕石は2種類で、リボンに似た独特なパターンが唯一無二の表面を生み出す鉄隕石をメインに、6時位置の月相表示には月隕石をセレクトしている。ちなみにこのサブダイアルの背景は、アポロ11号が月に辿り着いた当時、スイスのビエンヌにあるオメガ本社から見上げた星空を再現し、描いたこだわりのデザインとなっている。なお、本機には新開発のマニュファクチュールムーブメント、キャリバー9914が搭載されている。インダイアルは月相表示のほか、3時位置に12時間と60分のクロノグラフ積算計を、9時位置にスモールセコンドと日付をそれぞれ同軸表示させ、多機能ながら読み取りやすい。
オメガ「スピードマスター ムーンフェイズ メテオライト」 Ref.304.30.43.52.06.001 264万円
ブルーPVDベースに、ガルバニック グレー加工を施した鉄隕石の文字盤を備えるムーンウォッチの新作。ムーンフェイズにはカボションシェイプの2つの月隕石をあしらい、回転しながら南北両半球の月相を表す。
スペック:手巻き(Cal.9914)、毎時2万8800振動、60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット、ボックス型強化サファイアクリスタル風防(両面無反射処理)。直径43mm、厚さ13.6mm、5気圧防水。
問い合わせ先:オメガ TEL.0570-000087 https://www.omegawatches.jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。
◎本記事は『ウオッチナビ 2025 Spring Vol.97』より抜粋・編集しています。
Text/WATCHNAVI編集部
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