北陸初出店!待望のブティック「タグ・ホイヤー 金沢」オープニングセレモニーに土屋アンナさんが登場

5月18日にタグ・ホイヤーが国内18店舗目となるブティックを金沢にオープンした。編集部は、このブティックのプレオープン日に取材を実施。出店の狙いや今後の日本での展開について、LVMHウォッチ・ジュエリージャパン株式会社タグ・ホイヤーディヴィジョン取締役ジェネラルマネージャーニコラ・セナー氏にインタビューを行った。

金沢の街をイメージした歴史とモダンが融合したブティック

時計ブランドのブティックが並ぶ香林坊エリアの目貫き通りに、「タグ・ホイヤー 金沢」(●石川県金沢市香林坊1-2-20 朝日生命金沢第2ビル1階 ●078-213-6066)がオープンした。このブティックは、スイス本社が金沢の街の雰囲気をイメージしてデザインしたものだ。自然素材のウッドと直線的なブラックスチールが調和した店内には、80本ほどの時計がコレクション別に陳列。「タグ・ホイヤー カレラ」や「モナコ」といったレーシングウオッチの永世定番はもちろん、レース関連でも話題沸騰中の「フォーミュラ1」は最新作まで勢揃い。そのほか「TAG Heuer Connected」「アクアレーサー」を含め、ブティックならではの品揃えを堪能できる。

プレオープンとなる5月16日にはモデル、女優、歌手、タレントとして幅広く活躍する土屋アンナさんが駆けつけ、テープカットセレモニーに登場。イベント後の取材では「人によって『勝利』の意味はそれぞれ異なると思います。”Win”という言葉通り、順位やスピードなどで何かに勝つということもひとつの勝利ですが、私にとって「Designed to Win」(勝利のために)は、『自分に打ち勝つ、勝利までの努力』だと思います。人生において、誰しも弱さを抱えているものです。そうした弱さがあるからこそ人間らしく、美しいとも思いますが、その弱さに打ち勝つことが、私にとっての勝利です。それによっていつか自分自身を褒められるようになると思いますし、何をやるにも諦めず、楽しんでやれる自分、そういった『勝てる自分』を作っていきたいなという考えで、私はサクセスウォッチともいえる『タグ・ホイヤーカレラ』を身に着けています。」と語った。

テープカットの様子。左から株式会社パリ代表取締役山越大輔氏、土屋アンナ氏、LVMHウォッチ・ジュエリージャパン株式会社タグ・ホイヤーディヴィジョン取締役ジェネラルマネージャーニコラ・セナー氏

ブティックの内覧を終えた筆者は、ニコラ・セナー氏に今回のブティック出店の経緯などを伺った。

「金沢は個人的にも好きな街で、早くブティックを構えたかった」

「金沢は歴史ある街である一方、モダンさも兼ね備えていてタグ・ホイヤーと似ていると思います。個人的にも好きな街で、北陸新幹線の開通前に都内から車で訪れたことがあります。いまは3時間あれば都内から市街地へ来られるようになって、インバウンドを含めて多くの人が訪れていますし、早くブティックをオープンしたいと考えていました」

セナー氏によれば、金沢へのブティック出店の計画自体は2年前からあったという。今後もブティックのオープン計画はあるのだろうか。

「具体的にはお話できませんが、もちろん考えていますよ。ただし、優先度としてはいまあるブティックなどをタグ・ホイヤー金沢のような最新のコンセプトにリニューアルしていくことの方が高いです。実はすでに予定もあって、きっと来年にはビッグニュースを皆さんにお届けできると思います」

セナー氏の言葉を受けてから改めて店内を見渡すと、これまで象徴的に使われていた赤色が目立たなくなっている。代わりにテーマカラーになっているのは、ディープブルーだ。

「新しいブティックが必ずブルーをテーマカラーにするかというと、それはわかりません。昨年から新しくCEOになったアントワーヌ・パンはいきなりガラッと変える人ではなく、状況や環境に応じて少しずつ変化を加えていくタイプですからね。彼はとても深く物事を考える人。今年の新作についても、それぞれが魅力的であるのはもちろん、それに加えて時計やブランドのヒストリーやメッセージも添えるアイデアは、とても面白いと思いました。たとえば『タグ・ホイヤー カレラ』のケースバックに添えられた“勝利の冠”は、ブティックの正面にも打ち出している“Designed to Win(勝利のために)”のキャッチフレーズとリンクしています。これがあることでスタッフはお客様にタグ・ホイヤーのストーリーをスムーズにお伝えすることができますよね。1986年に誕生し、今年はソーラーグラフ搭載の新型となった『フォーミュラ1』は存在自体がアイコンですし、イベントなどでお会いする方に『自分のファーストウオッチだった』というお話を聞くことも多いモデル。発表のタイミングなどもすごく考えられていて、かなりの反響をいただいています」

左/「タグ・ホイヤー フォーミュラ1 ソーラーグラフ」Ref.WBY1114.FT8084 26万9500円 ソーラークオーツ(キャリバーTH50-00)。THポリライトケース。直径38mm。厚さ9.9mm。ラバーストラップ。100m防水 右/「タグ・ホイヤー カレラ デイデイト」Ref.WDA2112.BA0043 60万5000円 自動巻き(キャリバーTH31-02)、毎時2万8800振動、約80時間パワーリザーブ。SSケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径41mm。厚さ12.7mm。100m防水

セナー氏自身は現職に就いて3年が経ったが、今後、日本でのタグ・ホイヤーはどのような展開を考えているのだろうか。

「タグ・ホイヤーはとてもアクティブで面白いブランドですから、日々やりがいを感じていますよ。今週で言えばオートオルロジュリーのイベントを4日間行ったあと、フォーミュラEのイベントをし、いまは金沢でブティックのオープンイベントにいます。このような1週間が52週間続くわけですから、退屈している暇なんてありませんよ笑。タグ・ホイヤーはアヴァンギャルドなブランドですから、これから先も他の誰もがやっていないことに取り組み、皆さんに楽しんでいただきたいですね」

インタビュー後、セナー氏はこれからモナコGPへ向かうのだと教えてくれ、筆者はその驚くべきタフさに舌を巻いた。いったいこれから先、タグ・ホイヤーは私たちにどのような世界を見せてくれるのか。金沢の街に映えるタグ・ホイヤー金沢のファサードを眺めながら、今後のブランドの展開がますます楽しみになった。

「タグ・ホイヤー 金沢」●石川県金沢市香林坊1-2-20 朝日生命金沢第2ビル1階 ●078-213-6066 ●11:00〜19:00

問い合わせ先:LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL.03-5635-7030 https://www.tagheuer.com ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

Text/Daisuke Suito (WATCHNAVI)

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