毎年春にスイスのジュネーブで開催される世界最大の新作時計ショー「ウオッチズ&ワンダーズ」などで発表された2025年の新作ウオッチを改めて紹介する。今回は、【リシャール・ミル(RICHARD MILLE)】と【ジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)】のニューモデルを紹介。
リシャール・ミルの機能美とフェラーリの情熱が融合
“時計のF1”をコンセプトに、マシンの先進的な素材や構造を駆使し、斬新なモデルを次々と開発してきたハイエンドブランドは、フェラーリとのパートナーシップが5年目を迎えた。2022年に初めて発表した超薄型手巻きモデル「RM UP-01フェラーリ」は現在でも高く評価されている。2025年の新作はリシャール・ミルの最も複雑な機構であるトゥールビヨン&スプリットセコンドクロノグラフがベース。クリエイティブな2型が限定発売された。
↑リシャール・ミル「RM 43-01 トゥールビヨン スプリットセコンドクロノグラフ フェラーリ」 Ref.RM 43-01 価格要問い合わせ
カーボンTPT®ならではの表面模様と、エネルギッシュなデザインが特徴的な、フェラーリとのコラボモデル。「キャリバーRM43-01」は3年の開発を経た新設計で、フェラーリ499Pのリアウィングをモチーフにしたチタンプレートをはじめ、エンジンやクラッチを想起させるディテールが随所に散りばめられている。
スペック:手巻き(Cal.RM43-01)、毎時2万1600振動、約70時間パワーリザーブ。カーボンTPT®ケース(シースルーバック)、ラバーストラップ。縦51.2×横42.9mm、厚さ17.1mm。50m防水。
問い合わせ先:リシャールミルジャパン TEL.03-5511-1555 https://www.richardmille.com/ja
1969年に誕生した「リファレンス9108」が復活
1791年創業のスイス名門マニュファクチュールが、225周年を祝うべく限定復刻したロレアートが大好評を博し、翌2017年にレギュラー化。円と八角形を重ねたベゼルやケース一体型ブレスなど、往年のデザインコードを継承しながら、多彩なバリエーションが派生し、いまやブランドのトップセラーに成長した。2025年はそのロレアート誕生50周年で、新作への期待が高まる。さらにバンフォードコラボの名機復活にも大注目!
ジラール・ペルゴ「ディープ ダイバー」 Ref.39500-21-3266-6CX 213万4000円
のちに「ロレアート」へと受け継がれる多角形ベゼルを備えたダイバーズウオッチの名機が、スペシャルエディションウオッチの製作と販売を専門とするバンフォードとのコラボで復活。特徴的なインナー回転ベゼルを備えた文字盤は、1971年の「リファレンス9108」第2世代のダイアルがモチーフ。クッションケースはチタン製で、チェンジャブルなラバーストラップを採用しオレンジも付属。気軽に違う雰囲気が楽しめる。
スペック:自動巻き(Ref.GP03300-2339)、毎時2万8800振動、約46時間パワーリザーブ。チタンケース(シースルーバック)、ラバーストラップ(オレンジラバーストラップ付属)。縦40.3×横38mm、厚さ13.91mm。200m防水。
ジラール・ペルゴ「ロレアート 38mm」 Ref.81005-58S3463-1CM 734万8000円
品格ある繊細なコントラストを芸術的に昇華させたロレアートの2025年新作。ベゼルや文字盤、インデックス、GPロゴはホワイトゴールド製。32個のバゲットカットダイヤモンドを、サイズや形が微妙に異なる溝にセッティングする技術は極めて難度が高い。ダイアル下部のモデル名を省いてまで芸術性を追求した。
自動巻き(Cal.GP03300)、毎時2万8800振動、約46時間パワーリザーブ。18Kホワイトゴールドベゼル、ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径38mm、厚さ10mm。100m防水。
問い合わせ先:ソーウインド ジャパン ジラール・ペルゴ TEL.03-5211-1791 https://www.girard-perregaux.com
◎本記事は『ウオッチナビ 2025 Summer Vol.98』より抜粋・編集しています。価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/WATCHNAVI編集部