フランス発祥のラグジュアリーメゾン【CARTIER(カルティエ)】が最新ウオッチを発表。ブランドの代表的コレクション「サントス ドゥ カルティエ」から、ケース素材にチタニウムを用いたモデルと、ブラックダイアルにスーパールミノバを施した2モデルが新登場した。
100年以上の歴史を誇る「サントス ドゥ カルティエ」

「サントス ドゥ カルティエ」は1904年、三代目当主のルイ・カルティエが友人で飛行家のアルベルト・サントス=デュモンのため、時刻を容易に確認できるモダンウオッチとして開発した。丸みを帯びたスクエアケースに、ビスをあえて露出させたその革新的なデザインは、誕生から100年以上に渡り世界中で愛され続け、今やメゾンのアイコンとして揺るぎない地位を確立する。今回、この傑作コレクションからは新たなアプローチを試みた2つのモデルが登場した。

まず、チタニウム製の「サントス ドゥ カルティエ」は、伝統的なデザインコードを受け継ぎながらケースとブレスレットに、ステンレススティールよりも43%軽く、1.5倍の硬度を誇るチタニウムを採用した。その結果、ステンレススティールモデル以上の装着感を実現した。さらにマイクロビーズブラスト仕上げを施し、マットな質感が際立つことで、力強さと洗練を併せ持つ独自のスタイルを創出。シルバーカラーのオパライン ダイアルにはレイルウェイ目盛りやローマ数字インデックス、ブルースティール製の剣型針といったアイコニックなディテールが配され、ピュアでクラシカルな表情が印象的。ブレスレットはチタニウム製が標準となるが、ヌバックアリゲーターレザーのストラップも付属し、よりドレッシーなスタイルへと切り替えることも可能だ。内部には、高精度を誇る自動巻きムーブメント「キャリバー1847 MC」を搭載し、100m防水や日付け表示といった実用的な機能も装備。デザイン、使い勝手、素材のすべてにおいて、こだわりが貫かれた一本となっている。
カルティエ「サントス ドゥ カルティエ」 Ref.CRWSSA0089 174万2400円(予定価格)/自動巻き(Cal.1847 MC)、毎時2万8800振動、約40時間パワーリザーブ。チタニウムケース&ブレスレット。直径39.8mm、厚さ9.38mm。10気圧防水。2025年11月1日発売予定。 Antoine Pividori© Cartier
昼と夜で異なる表情を見せるブラックダイアルに注目

もうひとつのモデルは、直径39.8mm、厚さ9.38mmのステンレススティール製ケースに、サテン仕上げとサンレイエフェクトを半々に組み合わせたブラックダイアルをセット。冒険心を映し出すかのように、そのダイアルにはスーパールミノバ仕上げのレイルウェイ ミニッツトラックとローマ数字インデックス、時・分針をレイアウト。暗闇では蛍光グリーンの光を放ち、夜間の視認性を高めると同時に、昼の表情とは一変した神秘的な表情を浮かび上がらせる。こちらも標準装備のステンレススティール製ブレスレットに加え、ヌバックアリゲーターレザーのストラップが付属し、シーンに応じた使い分けが可能だ。時計の心臓部には、自動巻きムーブメント「キャリバー1847 MC」を搭載する。
最高レベルの品質基準を満たすカルティエウオッチ

カルティエのすべてのウオッチは、製品寿命の間、確実な精度と作動を保つための最高レベルの品質基準を満たしている。開発段階では、社内で開発したデジタルシミュレーションモデルを活用した長時間にわたる厳密なテストが実行され、これに合格した後にマニュファクチュールのチームが試作品を製作。さらに、10年の経年劣化を想定した30種以上のテストが待ち受け、最終的に各ウオッチは、製造工程の間に100種類以上の検査を実施。さらに、ランダムな抜き打ち検査も行われている。この極めて厳格なテスト体制こそが、カルティエが顧客に提供する揺るぎない品質保証の根幹であり、製品への信頼を確固たるものにしている。もちろん、「サントス ドゥ カルティエ」の新作2モデルも、この厳しい関門をクリア。その洗練された美しさの中に、揺るぎない信頼性を秘めているのだ。
カルティエ「サントス ドゥ カルティエ」 Ref. CRWSSA0096 137万2800円/自動巻き(Cal.1847 MC)、毎時2万8800振動、約40時間パワーリザーブ。ステンレススティールケース&ブレスレット。直径39.8mm、厚さ9.38mm。10気圧防水。2025年10月7日(火)発売予定。 Antoine Pividori© Cartier
問い合わせ先:カルティエ カスタマー サービスセンター TEL.0120-1847-00 https://www.cartier.jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/三宅裕丈
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