高級ドレスウオッチコレクション【クレドール(CREDOR)】がニューモデルを発表した。日本の伝統工芸、伊万里鍋島焼を文字盤に用いた「クレドール ゴールドフェザー 伊万里鍋島焼ダイヤル 限定モデル」が世界限定60本でリリース。価格は198万円。
伊万里焼の中でも特別な伊万里鍋島焼
フランス語で“黄金の頂き”を意味する「クレドール」は、1974年の誕生以来、日本の美意識を体現するコレクションとして、至高のタイムピースを世に送り出してきた。2024年のブランド誕生50周年を経て、さらなる匠の探求と創造を続ける「クレドール」が今回、日本の伝統工芸と時計製造が高次元で響き合う特別モデル「クレドール ゴールドフェザー 伊万里鍋島焼ダイヤル 限定モデル」を発表した。本機の見どころとなるのは、かつてヨーロッパの王侯貴族を魅了し、金に等しい価値で取引されたことから“白き黄金”と讃えられた磁器、伊万里焼を用いた文字盤である。特筆すべきは、将軍家や諸大名への献上品として門外不出の技術を誇った「伊万里鍋島焼」が採用されている点だ。
佐賀県伊万里市の大川内山、通称“秘窯の里”に拠点を置く名門「畑萬陶苑」との協働により誕生した文字盤は、単なる装飾の域を遥かに超える。一瞥して心を奪われるのは、磁器特有の透き通るような白と、そこに重なる「呉須(ごす)」という下絵具の深い青が織りなす、繊細かつダイナミックなグラデーションだ。奥行きある青の表現は、青い呉須と透明の上絵具を幾重にも塗り重ね、通常よりも多い5回もの焼成を繰り返す工程を経て初めて実現されるものであり、羽根のモチーフが層を成して描かれたその文字盤は、内部から発光しているかのような神秘的な立体感を宿す。「ゴールドフェザー」のコンセプトである“羽根のような軽やかさ”を損なわず、かつ優美なカーブを描くダイヤルを実現するため、焼成後の磁器をわずか1mm程度の厚さまで丁寧に削り出しており、立体的なボックス型のサファイアガラスの採用により、所有者は芸術品のようなダイアルの美しさを存分に堪能できる。
厚さ1.98mmの極薄ムーブメントを搭載
この文字盤を収めるのは、セイコーの薄型メカニカルの伝統を正統に継承する、厚さわずか8.3mmの極薄ケースだ。内部には、厚さ1.98mmという驚異的な薄さを誇る手巻きムーブメント「キャリバー6890」を搭載。時計としての基本性能はもとより、工芸的な美を追求して開発されたこの68系ムーブメントは、岩手県にある雫石高級時計工房において、日本屈指の時計師たちの手によって一つひとつ息を吹き込まれる。部品のわずかな歪みさえ許されないこの極薄ムーブメントを完璧に組み上げるには、長年の経験に裏打ちされた指先の感覚が不可欠であり、“黄金の頂き”を支える真髄と言えるだろう。
裏ブタには「畑萬陶苑」のマークと共に、世界60本の限定生産であることを示すシリアルナンバーが刻まれている。江戸時代、藩の威信をかけて作られた鍋島焼が、現代において最高級のドレスウオッチとして結実した事実は、日本の伝統工芸がいかに普遍的な美を秘めているかを改めて再認識させてくれる。この時計を腕に纏うことは、単に贅を尽くした逸品を所有することに留まらず、歴史に裏打ちされた匠の技術と歩みを共にする、この上なく豊かな体験となるに違いない。
クレドール「ゴールドフェザー 伊万里鍋島焼ダイヤル 限定モデル」 Ref.GCBY991 198万円/手巻き(Cal.6890)、毎時2万1600振動、約37時間パワーリザーブ。ステンレススチール製ケース(シースルーバック)、クロコダイルストラップ。ボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング)。直径37.1mm、厚さ8.3mm。日常生活用防水。世界限定60本(国内50本)。2025年2月6日(金)発売予定。
問い合わせ先:セイコーウオッチお客様相談室 TEL.0120-302-617 https://www.credor.com/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/三宅裕丈





