創業200周年を迎えたスイスの老舗ブランド【ギャレ(GALLET)】が、ブライトリングの製造基盤のもと劇的に再始動を発表。未知へ挑む冒険精神“ワンダーラスト”を体現し、洗練されたヴィンテージデザインと現代の機能美が融合した新コレクションの全貌に迫る。
ブランド創業200周年という節目にギャレが復活
1826年、スイス時計産業の聖地であるラ・ショー・ド・フォンにて産声を上げたギャレは、2世紀にわたる歩みの中で、航空、モータースポーツ、セーリング、極地探検といった苛烈な境界線に挑むパイオニアたちへ高精度な計時機器を提供し続けてきた。ライト兄弟による世界初の動力飛行における計時を担い、初期の大陸間航路を飛ぶパイロットの時刻把握を支え、レースコースで数々の偉業を記録してきた歴史は、ギャレが常に時代の最前線に存在していた動かぬ証しと言える。過酷な環境下で未知なる領域へ挑む冒険者たちから厚い信頼を獲得してきたこの名門が、創業200周年という節目にブライトリングの製造基盤のもとで華々しく再始動を果たした。スイスを代表する独立系メゾンであるブライトリングが誇る高度な技術力、アフターサービス体制、そしてグローバルな流通ネットワークを存分に活用し、一部のブティックや正規販売店にサファリを想起させる専用コーナーを設けるなど、現代の高級時計市場に新たな波紋を広げようとしている。新生ギャレが掲げるプロダクトの根幹には、“ワンダーラスト”という深いメッセージが込められている。探検を意味する言葉と憧れを表す言葉を組み合わせた概念で、平凡な日常の喧騒を離れて未知なる世界へと足を踏み出す人間の本能的な欲求を象徴するものだ。
新生ギャレを象徴する4つのコレクション
ラインナップは、目的やスタイルに応じた4つの個性豊かなコレクションで構成される。ブランドのビジュアルデザインの基礎を担う「フライング オフィサー」は、1939年に誕生しハリー・S・トルーマン元米大統領をはじめとする著名人にも愛された伝説的なワールドトラベルウオッチの再解釈だ。直径40mmのケースに、現代の旅に合わせて主要な国際ハブ都市と辺境の探検地を配したインナーベゼルを備え、世界各地の時刻把握を可能にしている。同色サブダイアルを持つライトブルー文字盤とブラック文字盤を展開するクロノグラフモデルには、約65時間のパワーリザーブを誇るムーブメント「キャリバー ギャレ23クロノグラフ」が搭載され、3針モデルには、約41時間パワーリザーブの「キャリバー ギャレ17」が組み込まれている。
一方、過酷な環境に挑むツールウオッチの系統を継ぐ「マルチクロン パイロット」は、1969年発表モデルをルーツに持ち、直径42mmのケースに両方向回転ベゼル、6時位置の日付け窓、第二タイムゾーン表示機能、そして光と音の速度差から距離を割り出すテレメータースケールを備える。ブラック文字盤とブルー文字盤を展開し、ムーブメントには約65時間パワーリザーブを有する「キャリバー ギャレ23クロノグラフ」を採用した。また、1960年代のモータースポーツ計時の伝統を引く「マルチクロン スポーツ」は、直径41mmの堅牢な設計で正確な速度計測を可能にし、舗装路からオフロードまであらゆるアクティビティに対応する。さらに、創業200周年を祝う特別仕様として「ギャレ クラシックス」から3種類のトリビュートモデルが登場し、こちらはコンパクトな直径38mmのケースに、ブライトリング自社製の手巻きクロノグラフムーブメントである「キャリバーB09」が専用搭載されるという極めて贅沢な仕上がりを見せている。
全コアコレクションには環境に応じてスタイルを自在に順応させられるインターチェンジャブルシステムが組み込まれている。全モデルでラグ幅を共通化し、工具を使うことなくワンタッチで交換可能なクイックリリース機構を採用することで、多彩なカラーのレザー、ラバー、フィールド、ファブリックストラップへ瞬時に付け替えが可能。さらに、完璧なフィット感を実現する統合型マイクロアジャスト機構を備えたステンレススチール製ブレスレットも用意され、オーナーのあらゆるライフスタイルに寄り添う高い汎用性を獲得している。
ブライトリングとともに歩みを進める新生ギャレ
今回の復活劇に対し、ギャレのマネージングディレクターであるエルワン・ロシニョール氏は「ギャレには、卓越した歴史と独自のアイデンティティがあります。すべての時計をブライトリングの製造基盤で生産することで、その伝統を尊重すると同時に、現代のスイス時計ブランドに期待される品質、信頼性、サービスを実現できます」と語る。また、ブライトリングやギャレ、ユニバーサル・ジュネーブを傘下に収めるHouse of BrandsのCEOであるジョージ・カーン氏も「ギャレは探検の時代に誕生し、ずっとその道を歩み続けてきました。新しい世代に向けてギャレを復活させられることを、私たちは誇りに思います」とコメントを寄せており、グループ全体の並々ならぬ情熱がうかがえる。
クラシックなアーカイブを現代に蘇らせるアプローチは近年の時計界におけるトレンドだが、今回のギャレが見せたプロダクトメイクは単なるノスタルジーの再現にとどまらない。往年の名機が保持していた無骨なツール感や独特のカラーパレットを尊重しつつも、ブライトリングの精密な加工技術によって道具としての説得力と高級時計としての美しさを高い次元で結実させている。歴史的背景と現代の機能美が融合した本作は、本物を知る時計愛好家や現代の冒険者たちにとって、唯一無二の魅力を放つタイムピースとなるはずだ。
問い合わせ先:House of Brands Japan TEL.0120-105-707 https://www.breitling.com/jp-ja/
Text/三宅裕丈
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