ブルーノ・ベラミッシュとカルロス・A・ロシロ。この2人のフランス人によって1992年に設立された「BELL & ROSS(ベル&ロス)」は、1世紀以上の歴史を誇るブランドがひしめく時計界において、わずかな間でトップクラスへと上り詰めた。毎年バーゼルワールド(スイスで開催される世界最大の時計見本市)に参加しているが、その開催前に2020年ニューモデルの情報をキャッチ!! 同社定番「ヴィンテージ」のラウンドケースを進化させた新作は、それぞれに異なる世界観を持つトリロジーとなっている。
大定番に三者三様の世界観を与えたBRデザインの妙
ベル&ロスの丸型モデル「ヴィンテージ」は、角型のBR03よりももっと早い1997年に誕生した。この普遍のインストゥルメントは、大戦時のミリタリーウオッチに着想を得たデザインが特徴。装飾を削ぎ落とし、シンプルに機能性、視認性を追求したスタイルにより、20年以上もブランドを支えてきた。
スリムな設計が創出したヴィンテージの新世界
現在展開中のヴィンテージは、2017年にリニューアルを受けた第3世代。スリムになったケースは人間工学に基づく設計となり、ミリタリーの出自ながら特有のエレガントさを醸し出す。こうした下地を整え、ベル&ロスがヴィンテージの次なる一手が2020年新作となる陸・海・空のトリロジー。果たして自分に似合うのは、どの領域か。いまから選ぶのが楽しみだ。
丸型こそベル&ロスの起源! ラウンドウオッチの新たな可能性を切り拓いたベル&ロスは1994年に創業し、ジン、シャネルという両極端な2社とも関わってきた稀有な歴史を持つ。その当時から丸型を中心に展開し、1997年発表の初代ヴィンテージ123(写真)誕生へと結実した。いまでこそ角形で知られるベル&ロスも、その原点は丸型なのだ。 |
王道ミリタリーの中に潜む洗練のデザインワーク
「BRV2-92 MILITARY GREEN」
他2本と同じく、搭載するキャリバーBR-CAL.302のカレンダーディスクまで文字盤と同じマットカーキに統一。針とインデックスにコーティングされた最高品質を誇るグリーン夜光「スーパールミノバC3」を合わせて、ミリタリー由来のデザインに上質感を与えている。
現代を生きるトラベラーのためのハイコストパフォーマンスGMT
「BRV2-93 GMT BLUE」
時針と独立してGMT針の即時修正が可能な自動巻きムーブメント、キャリバーBR-CAL.303を搭載した、“空”のGMTモデル。直径41mmのステンレススチールケースは、サイドのみポリッシュ仕上げが施される。ベゼルには、陽極酸化処理された2色のアルミニウムディスクをセット。
ブロンズ×ブルーのコンビに高貴な雰囲気が漂う限定機
「BRV2-94 AÉRONAVALE BRONZE」
前年発表のヒット作「ベリータンカー」の続編とも言える、マリンブルーのクロノ。パラシュートコードを起源とする独特のフック式バックルまでケースと同じブロンズで統一し、自分だけの経年変化が存分に楽しめる。
問:ベル&ロス ジャパン TEL.03-5977-7759
https://www.bellross.com/ja/
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