絶好調の角型BRダイバーズに強力な2バリエーションが生まれた
先鋭的な実用モデルを数多く手がけるフレンチブランド「ベル&ロス」でもっとも際立つ特徴といえば、人気コレクションの「BR 03」などで見られる屈強なスクエアケース。これは同社の重要なルーツである航空業界に紐付いたデザインで、航空機のコクピット計器の様式をリストウオッチに落とし込んだ、本来はパイロットウオッチ用のものです。
時計界の既成概念にとらわれない斬新アイデア
ですが、同社は持てる技術やノウハウを単一のジャンルだけに留めておくようなことはしません。2017年に同型のケースを用いたBR 03の本格ダイバーズを発表し、同シリーズは海の分野においても傑出した存在となったのです。
新顔は“ブロンズ”דミリタリーカーキ”
2019年のバーゼルでは、この斬新なダイバーズにブロンズケースの新色ダイヤルが登場して話題をさらいました。ブロンズは、年月とともに表面の色合いが使い方や環境などに応じて変化し、独特の味わいとなるのが最大の魅力。同社製品共通の、プロユースを意識した機能性と耐久性、さらにダイバーズならではの高度な防水性などが、オンリーワンの“自分仕様”で楽しめるのは決定的アドバンテージというほかありません。
ベル&ロス「BR 03-92 ダイバー ブロンズ」
胴92%、錫8%のブロンズ素材CuSu8を用いたスクエアケースに、新色のグリーンダイヤルを組み合わせた最新作。逆回転防止ベゼルも同じブロンズ素材で、ベゼルトップには陽極酸化処理のグリーン・アルミニウムプレートをセット。風防はサファイアクリスタルで、ダイヤルの4時位置と5時位置の間にはデイト表示。世界限定999本
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時を経ても不変な“セラミック”も同時デビュー
経年変化が魅力のブロンズモデルとは一転し、長年にわたり質感が“まったく変わらない”セラミック製のバリエーションも発表され、どちらにしようかうれしい悩みを誘います。こちらの“ブラック マット”は特徴的な42㎜幅のスクエアケースを、表面硬度が高いため新品時の質感が永続するブラックセラミックで成形し、全体をマット仕上げに。逆回転防止ベゼルなどダイバーズらしいデザインに、BR 03特有のパイロットウオッチ譲りの精悍なイメージも見え隠れする、ベル&ロスの魅力が凝縮された傑作です。
ベル&ロス「BR 03-92 ダイバー ブラック マット」
航空宇宙産業などでも使われる軽量かつ高硬度のハイテクセラミックを、航空用計器の無反射仕上げと同じマットフィニッシュで用いたオールブラック・ダイバーズ。防水性能や視認性とともに耐衝撃性能や耐磁性能も求められるダイバーズウオッチの国際規格ISO6425に準拠。ムーブメントは毎時2万8800振動のBR-CAL.302を搭載する
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≪試着レビュー≫
ラウンドよりも存在感が強いスクエアケース
ブロンズ×グリーンとマットセラミックの両機を試着。サイズはどちらも縦横42mm、厚さ13.5mmで変わらないため、フィット感では大きな差は感じませんでした。どちらもがっしりとしたストラップデザインのため、腕へのホールドが安心できるものです。仮にもし、軽快に手間いらずで装着したいならばセラミックをお薦めしたいところです。ブロンズは経年変化するため、きれいに変化させていくためには毎日のお手入れが欠かせないといえます。しかし一方で、ブロンズは世界に自分だけの一本を作り上げることができるため、コレクション性では勝っています。同じBR 03-92 ダイバーですが、並べて見比べると実はかなりの相違点が見つかるはず。その細かいディテールはギャラリーで紹介します。
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問:ベル&ロス ジャパン TEL.03-5977-7759
https://www.bellross.com/ja/
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