腕時計の細部にこだわる“日本人気質”は、外装、ムーブメント、さらには装着感にまで現れます。そこで、今やスイス製品を凌駕する勢いの国産時計から、40万円台クラスの3つの人気機種を5段階で採点。スイスの同価格帯では実現できない洗練された作りを徹底比較しました。
[ノミネートモデル]天賞堂オリジナルウオッチ「ヒストリカル クロノグラフ」/ミナセ「ヒズ ファイブウィンドウズ」/グランドセイコー「メカニカル自動巻き3デイズ」
【外装編】
ミナセ「ヒズ ファイブ ウィンドウズ」
判定 5/5点
ケース平面を輝かせつつ角を残した絶妙な仕上げ
熟練職人の高度な技術を必要とするザラツ研磨を施したケース。歪みのない平面を強調しつつ、エッジがしっかりと立った理想的なプロポーションです。ポリッシュ部は光の当たる角度によって黒光りする最高級の鏡面仕上げが見られます。
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【ムーブメント編】
グランドセイコー「メカニカル自動巻き 3 デイズ」
判定 5/5点
陰影がくっきり浮かび上がった迫力のコート・ド・ジュネーブ
自動巻きローターや受けにスイス時計伝統のコート・ド・ジュネーブ装飾が見えます。丁寧に下地処理を施したがゆえ、波模様の幅が均一でかつ陰影が付いた美しい仕上がりです。昔ながらの緩急針もレトロな美観に一役買っていますね。
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【装着感編】
天賞堂オリジナルウォッチ「ヒストリカルクロノグラフ」
判定 4.5/5点
手首からズレにくいラグ設計が快適なポジションをキープ
最新機種に多く見られるようにラグが下がり、腕への接地面積も広い。このような作りは手首で安定性が増すため、装着感は実に良好。ちなみにSSブレスが付属するため、シーンや気分に合わせて着せ替えすることができます。
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セイコーが開発したクオーツアストロンがきっかけで大打撃を負ったスイスの時計産業。その後も壊れない時計をコンセプトにしたG-SHOCKが爆発的なヒットを飛ばし、グローバルな現代社会では日本のGPS時計が世界から注目を集めるなど、日本の時計分野はいつの時代も技術の最先端を突き進んでいます。日頃海外ブランドを愛用しているという方は、この機会に世界が注目するメイド・イン・ジャパンの魅力にもぜひ目を向けてみてください。