「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」は、スイス製の高級時計に匹敵する純国産ウオッチを目指して1960年に発売された。誕生60周年を迎えた2020年は、さらなる飛躍を目指していくつかのアニバーサリーモデルが登場している。先日発表されたグランドセイコー エレガンスコレクションの新作もその流れを組むモデルだが、セイコーの“創業”にまつわる記念碑的なリミテッドモデルとして位置付けられている。
2つの偉大な功績を称えるハイエンドなグランドセイコー
今回グランドセイコーから発表された2モデルは、セイコーの創業者である服部金太郎氏(1860年-1934年)の生誕160周年と、セイコー(当時は服部時計店)の設立140周年を記念するスペシャルピースである。
まずは、時を越える永遠の象徴ともいうべきプラチナをケースに使った「服部金太郎生誕160周年記念限定モデル」について。
本機は冷間鍛造でつくり出された稜線の際立つプラチナケース、それに呼応するカーブを描く風防(サファイアガラス製)、さらには繊細な放射を放つ多層ダイアルと、レギュラーモデルにない特別なディテールを数々備えている。とりわけ印象的な文字盤は、初代グランドセイコーでは叶わなかったという放射模様から発想を得たもので、現代の加工技法の結集と新技法を組み合わせることで実現に至った。
シースルーバックから眺められる精緻で美しいムーブメントは、約84時間のパワーリザーブを有する最新のスプリングドライブ「キャリバー9R02」。高級時計の専門工房「マイクロアーティスト工房」で手がけられており、最高クオリティの唯一無二のメカといえる。
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