先進的なテクノロジーの開発によっていくつもの優れたタイムピースを輩出している「シチズン（CITIZEN）」にとって、ダイバーズウオッチはひとつの“柱”といえる存在だ。この夏には、伝統的な設計の機械式ムーブメントを搭載するモデルと、ソーラー発電によって駆動するエコ・ドライブモデルの2型が新たに登場。それぞれISO規格の潜水時計定義に準拠する本格派でありながら、個性的なデザインのダイバーズとなっている。
強化耐磁＆スーパーチタニウム外装のパワフルモデル
新作「シチズン プロマスター メカニカル ダイバー200m」は、強化耐磁仕様の新開発「キャリバー9051」を搭載するダイバーズウオッチである。ヒゲゼンマイとその周辺のパーツに磁気を帯びにくい素材を用いることで、従来機から耐磁性を大きくアップデートさせた。そのスペックは、JIS規格の第2種耐磁時計（耐磁性1万6000A/m ／ 磁気に1cmまで近づけてもほとんどの場合性能を維持できるレベル）の基準をクリア。一般的な使用環境下では、ほぼ磁気帯びのない性能を実現している。
外装には、シチズン独自のスーパーチタニウムを採用。軽量ながら高硬度な同マテリアルは、迫力サイズのケース以外にも逆回転防止ベゼルに使われている。細かいピラミッドパターンの個性的な文字盤は、光の反射を抑える効果がある一方で、見る角度によって異なる陰影を生み出すユニークさも併せ持つ。これらの内部機構と外観によって、非常にタフなメカニカルダイバーズとしてまとめられている。
伝説的な1982年製ダイバーズのデザインを継承
もうひとつの新作がソーラー発電で駆動する「シチズン プロマスター エコ・ドライブ ダイバー200m」だ。1982年にシチズンがリリースした「プロフェッショナルダイバー」は、いかにも屈強な外観のダイバーズウオッチとして人気を博した。その特徴は、ケースはサンドブラスト仕上げで、ラグは無し。操作性を追求して凹凸をつけた回転ベゼルを備え、これをガードするための機構として四隅を張り出させた特異なデザインを形成している。これらを継承するモデルとして開発された本機は、オリジナルがケース左にリューズを設置していたのに対し、扱いやすい右側へと変更している。
1982年発売当時、1300ｍ防水という世界一の耐圧スペックを誇ったオリジナルモデル。その武骨さを表現するべく、チタニウムの独特なグレー色を生かすデュラテクトを用いたスーパーチタニウムケースとし、砂状の研磨材を吹き付けるサンドブラスト仕上げを施して荒々しさも再現。とくにRef.BN0220-16Eのカラーリングは、オリジナルをモチーフとしている。存在感抜群のケースの直径も、オリジナルに範を取ったものである。
問い合わせ先：シチズンお客様時計相談室 TEL.0120-78-4807 https://citizen.jp/
Text／WATCHNAVI編集部
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