スイスの高級時計ブランド【ジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)】が創業した1791年は、機能的な素材として使われることが多いチタンが発見された年でもあった。この230年後、不思議な絆で結ばれた両者をつなぐ先進的なアニバーサリーウオッチが、悠遠の時を経て今ヴェールを脱ぐ。
70’sの息吹を感受け継ぎながら未来を見据えエクストリームに進化
スイス屈指の歴史を誇る名門マニュファクチュール、ジラール・ぺルゴが立ち上げられた1791年、ある歴史的な発見の記録が残されている。この年、英国の聖職者ウィリアム・グレガーが初めてチタンを発見したのだ。チタンは軽量で優れた耐久性や耐食性、耐メタルアレルギー性を備え、いまや航空宇宙産業から医療まで幅広い分野で用いられており、腕時計においても不可欠な金属素材となっている。
ジラール・ペルゴとチタン、230年もの長きにわたり、時代を超えて発展を遂げてきた同士のストーリーを結びつけるモデルが誕生した。それが「ロレアート アブソルート Ti 230」だ。
1975年に誕生したスポーツテーストモデル「ロレアート」は、近年新解釈を加えることで新時代のラグジュアリースポーツウオッチとして人気、バリエーションとも拡大中だ。中でも、この230周年を祝う「ロレアート アブソルート Ti 230」は、先進的でエッジィな魅力を纏ったモデル。シャープさを増したフォルム、サンドイッチ構造の立体感に富んだ文字盤、そしてケースには、純チタンでは困難なポリッシュ仕上げが可能で、硬度も高いチタン合金、グレード5チタンを採用している。
世界初のチタンとラバーとのハイブリッド素材をストラップに使用していることもポイントだ。チタンとラバーの混合物を高温で金型に注入・成形し、ファブリック調のテクスチャーに仕上げていく。これを通常のラバーよりもしなやかで耐久性にも優れたFKMラバー製ストラップの表面に接着。両方の素材の相乗効果で、スムーズな装着感や強靭さが向上している。
敢えてチタンブレスレットではなく、先進的な素材開発の成果であるチタン×ラバーストラップをセットし、ブランドと“同い年”のチタンを全身に纏った「ロレアート アブソルート Ti 230」。ジラール・ぺルゴの「未来」が見えるモデルである。
ブルーバージョンとグレーバージョンの2タイプがラインナップ。ケースと一体型デザインとしたストラップは、独自技術によってチタンを注入したGPラバー合金製だ。ジラール・ぺルゴの創業230周年、並びにチタン発見230周年にちなみ、それぞれ230本のリミテッド仕様となっている。
スペック:自動巻き(自社製Cal.GP03300-1060)、毎時2万8800振動、約46時間パワーリザーブ。グレード5 チタンケース、無反射加工サファイアクリスタル風防、チタンを注入したファブリック調ラバーストラップ。直径44mm(厚さ14.65mm)。30気圧防水。世界限定230本。
問い合わせ先:ソーウインド ジャパン TEL.03-5211-1791 https://www.girard-perregaux.com/jp_jp/
Text/まつあみ靖 Photo/江藤義典
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