バリエーション豊富な【ユリス・ナルダン】の「ダイバー」に見る、現代ダイバーズウオッチの在るべき姿

いまどきのダイバーズウオッチは、防水性能の高さだけでは語れない。何より大切なことは「海」以外でも使えることだ。【ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN)】の「ダイバー」なら、ライフスタイルにマッチする一本が見つかるに違いない。

豊富な選択肢が揃う格上スポーツウオッチ

ユリス・ナルダンは、19世紀より船舶用の高精度クロック「マリンクロノメーター」の製造で世界的な信頼を獲得した。錨のロゴに象徴される「海を制する」ブランドとして、ダイバーズウオッチを手がけるのは必然である。現行「ダイバー」の前身となる2003年発表作は、シースルーバックで300m防水という当時としては革新的なスペックを実現していた。

2019年に最新スタイルへと完全に移行した現在の「ダイバー」コレクションは、自社製ムーブメントを搭載した直径44mmがクロノメーター仕様とクロノグラフをカタログモデルとして展開している。これにXコンセプトが融合した限定モデルも複数あるが、それらはすでに入手困難となっている。直径42mmのモデルは、よりデイリーユース向きのシンプルなデザインを採用。さらに39mmのバリエーションや、1000m防水仕様の「ダイバー ディープダイブ」まで揃う。

名門の技術が詰まった直径44mmの超実用チタンダイバーズ

ユリス・ナルダン「ダイバー クロノメーター」Ref.1183-170-7M/93 121万円

粒感を残したマットダイアルに、60時間までのパワーリザーブ表示と大型スモールセコンドを備えた一本。ケースとブレスレットはチタン製で、直径44mm、厚さ13.1mmのサイズに対して軽快な着け心地が得られる。溝の切られたラバーインサートベゼルはすり鉢形状で、見た目のスリムさを演出する。

スペック:自動巻き(自社製Cal.UN-118)、毎時2万8800振動、60時間パワーリザーブ。チタンケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径44mm(厚さ13.1mm)。300m防水。

 

現代を生きる人々のために作られた美しく堅牢なクロノグラフ

ユリス・ナルダン「ダイバー クロノグラフ」Ref.1503-170-3/92 151万8000円

直径44mmのクロノグラフ版。コレクション共通のデザインに、3カウンターレイアウトを巧みに融合させる手腕はさすが。ケースと同じチタン製リンクをラバーストラップにセット。自社製造のクロノグラフムーブメントを搭載する。

スペック:自動巻き(自社製Cal.UN-150)、毎時2万8800振動、48時間パワーリザーブ。チタンケース(シースルーバック)、ラバーストラップ。直径44mm(厚さ16.1mm)。300m防水。

 

定番モデルについては、ブレスレット、ラバー、ファブリックのバンドが選択でき、ケースもステンレススチールやチタンにブルーやブラックなどのカラーコーティングを施したバリエーションをラインナップ。文字盤色も複数あり、さまざまな組み合わせが楽しめる。このように本格性能を持ちながら普段使いできるダイバーズウオッチこそ、多様性に富む現代のニーズにマッチした上級コレクションといえよう。

直径42mmで上品に装うシンプルスポーツウオッチ

ユリス・ナルダン「ダイバー 42mm」Ref.8163-175/GREY-5N 125万4000円

300m防水を確保したまま、直径を42mmにダウンサイジング。汎用ベースの自動巻きムーブメント「キャリバーUN-816」は、ガンギ車とアンクルにシリシウムを使い、基本性能を大幅にアップさせた。中3針仕様の文字盤の6時側にある数値は、ル・ロックルの本社のGPS座標である。

スペック:自動巻き(Cal.UN-816)、毎時2万8800振動、42時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(ブラックPVD加工)、18Kローズゴールドベゼル、レザーストラップ。直径42mm(厚さ12.15mm)。300m防水。

 

海洋プラスチックをアップサイクルして作られた「Rストラップ」も展開中

持続可能なラグジュアリーと海洋環境の保護に取り組むユリス・ナルダンは、2021年より魚網をリサイクルした「Rストラップ」(5万5000円)の製造を開始。ブランド初となる100%防水キャンバス製で実用性も十分だ。

 

問い合わせ先:ソーウインド ジャパン TEL.03-5211-1791 https://www.ulysse-nardin.com/jp_jp/

Text/水藤大輔(本誌) Photo/星 武志(estrellas)

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