〝時計界の進化を2世紀早めた〞と称される天才時計師、アブラアン-ルイ・ブレゲ(Abraham-Louis Breguet)を祖とするハイブランドの筆頭【ブレゲ(Breguet)】からニューモデルが登場した。「マリーン オーラ・ムンディ 5557(Marine Hora Mundi 5557)」は、2022年3月下旬から発売が始まっており価格は892万1000円からとなる。
オーラ・ムンディがマリーンコレクションに進化
「マリーン オーラ・ムンディ 5557」は人気のワールドタイマー「オーラ・ムンディ(Hora Mundi)」を、上品かつ躍動感あふれるルックスを特徴とするマリーン(Marine)コレクションへ大胆にアレンジしたもの。文字盤には手作業のギヨシェ彫りで施されたブルーのウェーブ模様、シルバーで描かれた世界地図がデザインされ、壮大でロマンチックなタイムピースに仕上げられている。文字盤のディテールも素晴らしく、4時位置のサン&ムーン表示のモチーフは手作業によるハンマー打ち加工で、非常にリアルな出来映え。12 時位置の窓で表示される日付には、ダイヤルの日付窓の下にレトログラード針を配し、繊細な丸みを帯びた U 字の先端が日付を囲んで表示してくれる。さらに各タイムゾーンに対応する都市名は6時位置に示され、この窓の真上に配されたメタライズ加工による錨のモチーフが現地時刻を知りたい都市を表示する。夜間でも読み取れるよう時針、分針、インデックスに蛍光塗料が施されており、視認性も十分だ。
タイムゾーンを瞬時に切り替える独自機構を搭載
マリーン オーラ・ムンディ 5557のベースとなるオーラ・ムンディは、2011年にファーストモデルが発表され、現在はブランド指折りの人気コレクションに成長。このモデルの最大の特徴は、瞬時に時刻を変更できる「インスタント・ジャンプ・タイムゾーン」表示システムにある。まずプッシュボタンで最初の都市を表示してリューズで時刻と日付を設定、次に第2都市を調整する。あとはボタンを押していけば表示時刻のタイムゾーンが切り替えられる。
ケース、ブレスレットまで豊富なバリエ展開
ケースは直径 43.9mm とやや大型で、ホワイトゴールドとローズゴールドの 2 種類の素材をラインナップ。ローズゴールドの明るい太陽、ロジウムメッキのミステリアスな月と、サン&ムーン表示のデザインもケース素材によってアレンジされている。ブレス素材もレザーストラップ、ラバーストラップ、ゴールドブレスレットの3種類が用意され、ケース、ブレスともに複数の選択肢があるのは購入者にとって贅沢な悩みといったところ。また、ムーブメントには55 時間のパワーリザーブを備える機械式自動巻ムーブメントCal.77F1を採用。コート・ド・ジュネーブやギヨシェ彫り、スネイル模様によってムーブメントは優美に仕上げられており、その一部はシースルー仕様の裏ブタから鑑賞できる。
問い合わせ先:ブレゲ ブティック銀座 TEL.03-6254-7211 https://www.breguet.com/jp
Text/三宅裕丈
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