70年目に航空クロノグラフ【ブライトリング ナビタイマー】が新世代機へ!! スイスで行われたローンチ・イベントをレポート

1884年の創業時から計時機器作りに情熱を傾けてきた【ブライトリング(BREITLING)】は、とくにパイロットウオッチの分野で功績を残してきた。そのシンボルが「ナビタイマー」である。開発着手から70周年にあたる今年、この航空時計の代名詞が過去最大級のリニューアルを果たした。プロユースの高機能とエレガントな佇まいを継ぐ新型「ナビタイマー」を、スイス上空にて盛大に披露したブライトリングによるイベントをリポートする。

ナビタイマーに相応しい空の旅が題材のお披露目会

 

飛行機の計器が未発達だった時代、安全な運行へと導くためにブライトリングは1952年、クロノグラフに「タイプ52」と呼ばれる回転計算尺を組み込んだナビゲーションウオッチの開発に着手。これが「ナビタイマー」の始まりである。70周年を迎え、このアイコンピースは進化を求めてモデルチェンジを実施。これを祝し、世界同時発表の歴史的なビッグイベントが催された。

チューリッヒからジュネーブへと向かう飛行機内にて、新型ナビタイマーは披露された。

 

3月末、久しぶりのリアル開催となったブライトリング・サミットが、チューリッヒ – ジュネーブ間の“空”にて実施された。ジェット旅客機を3機貸し切り、総勢600名の関係者が乗り込んだ機内で、新型ナビタイマーはベールを脱いだのだ。この度肝を抜くローンチイベントについてCEOのジョージ・カーン氏は、「ナビタイマーの発表には空ほど相応しい場はない」と語り、航空界に輝くマスターピースに対してこれ以上ない賛辞を送った。

ブライトリングCEO、ジョージ・カーン氏。

 

“NAVITIMER FOR THE JOURNEY”と題された本イベントの内容を時系列に記そう。集合場所のチューリッヒ空港にはブライトリングカラーに彩られた特別フロアが用意され、旅に出るためのチェックインカウンターで特別な搭乗券を配布。この場にパイロットに扮したジョージ・カーン氏が登場し、会場は一気に盛り上がりを見せた。
その“機長”が我々乗客を特別便へと誘導。各座席に配されたタブレットを使った新型ナビタイマーの詳細解説があった後、キャビンアテンダントが実際に新作を手渡しで案内する自由なタッチ&フィールの時間が展開された。乗客たちは各々フィッティングや撮影などを行いながら、約1時間の至高の空の旅を楽しんだ。

スイス インターナショナル エアラインズの機内で、客室乗務員が新作のサンプル機を披露。手渡された世界各国のメディアやリテーラーたちは歓喜しつつ、時計を吟味した。

 

なお、到着地のジュネーブ空港ではジョージ・カーン氏、冒険家のベルトラン・ピカール氏、ナビタイマーの父であるウィリー・ブライトリングの子息でコレクターのグレゴリー・ブライトリング氏、デザイナーのシルヴァン・ベルネロン氏が記者会見に登壇。新作やブライトリングの将来について、熱のこもったトークが繰り広げられた。

(左から)ブライトリングのデザイナーのシルヴァン・ベルネロン氏、冒険家のベルトラン・ピカール氏、ブライトリングの3代目当主ウィリー・ブライトリングの息子のグレゴリー・ブライトリング氏、ブライトリングCEOのジョージ・カーン氏。

 

新型ナビタイマーのキーパーソンにインタビュー


ブライトリング クリエイティブディレクター
シルヴァン・ベルネロン氏/1988年、パリ生まれ。インダストリアルデザインを学び、クルマやバイクなどのデザインを手掛ける。約9年前に時計界に挑戦し、2018年より現職に就任。

プレッシャーを楽しみながら創作できた

新生クロノマットのデザインで脚光を浴びたシルヴァン・ベルネロン氏が、ナビタイマーの新作も手掛けた。その難しさについて次のように語ってくれた。

「アイコンですから重圧がありましたが、喜びも感じました。とくにこだわったのは風防の形。1959年製のRef.806からインスピレーションを得た膨らみを持つフラット型を採用しています」

今回は熱狂的なコレクターの声も投影された。そのやり取りも、自らが担当したという。

「ファンに認めてもらいながら、新たなエッセンスをインジェクションする。ロゴの変更やタキメーターを取り除いたのもその手段といえます。伝統の継承とは、過去へのリスペクトと進化、そしてクオリティの積み重ねによって成立するものなのです」

リニューアルされた航空クロノグラフの雄、ナビタイマー

ブライトリング「ナビタイマー B01 クロノグラフ 43」 Ref.AB0138211B1A1 112万2000円

航空用回転計算尺を世界で初めて搭載した初代ナビタイマーの開発から今年で70周年。このマイルストーンを祝うべく開発された最新作では、かつてあしらわれていた印象的なディテールである12時位置のAOPA(国際オーナーパイロット協会)ロゴが復活した。ケースサイズは写真の43mm径のほかに、46mm径と41mm径を揃え、ダイアルカラーも複数ラインナップされている。

スペック:自動巻きムーブメント(自社製Cal.ブライトリング01)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径43mm、厚さ13.6mm。3気圧防水。

 

問い合わせ先:ブライトリング・ジャパン TEL.0120-105-707 https://www.breitling.com/jp-ja/

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