ジュネーブ発表新作をいち早くレビューした岡山TOMIYAのYouTubeチャンネル「TOMIYA TV」収録現場に潜入!したらなぜかWNも出演することに!?

4月9日から1週間にわたりスイス・ジュネーブで世界最大の新作時計見本市「WATCHES AND WONDERS GENEVA 2024」が開催された。WATCHNAVIもすでに現地での取材成果となる数多くの新作情報を本誌で速報しているが、実は一部の新作はジュネーブでの発表とほぼ同タイミングで店頭入荷が始まっていたのである。

4月下旬、そうした入荷済みの新作について岡山TOMIYAがYouTubeチャンネル「TOMIYA TV」でレビューするという情報を聞きつけ、ショップ視点での新作の見どころを記事制作の参考にしようと画策したWNは収録現場へと出向いた。ところが取材終盤に、事態は思わぬ方向へ!?

TEXT/Daisuke Suito (WATCHNAVI) Photo/Kentaro Murakami

初のブレスレット仕様!「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」最新作が入荷

4月16日に帰国してから約1週間後、筆者はTOMIYA各店が軒を連ねる岡山市の表町商店街へと足を運んだ。ユーロサロンやタイムアート、メカミュージアム、クロノファクトリーなど、時計を扱うTOMIYA各店をひと通り巡って挨拶を交わしたあと、部長の山田さんと共にTOMIYA TVの収録現場へと移動。そこには、メカミュージアム店副店長の小川さんとメカミュージアム店店長の河井さんが待機していた。

テーブルには発表されたばかりの新作がスタンバイされている。改めてつい先日、ジュネーブで見たものが早くも目の前にあることのスピード感に驚く。山田さんとともに3名での簡単な前打ち合わせを済ませ、いざ収録へ。動画撮影を担当するのは、2004年の創刊からエッジな情報を発信し続けている地元岡山発のリージョナル・カルチャーメディア「PLUG MAGAZINE」編集チーム。地域に根ざすTOMIYAらしい体制である。かくして収録が始まった。

 

「岡山表町から腕時計の魅力をお届けするTOMIYA TV。今回から肩書きが代わり、TOMIYA TV編集長になりましたトミヤコーポレーションの山田です」

左からTOMIYA 部長の山田さん、ユーロサロン店副店長の小川さん、メカミュージアム店店長の河井さん

おなじみのフレーズで幕を開けた収録。最初に取り上げるのは、タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフの最新作となる。

写真は後日、都内で筆者が撮影した「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」。イメージ写真ではブランドアンバサダーのライアン・ゴズリングも着用。Ref.CBS2216.BA0041 83万6000円

「昨年に発表されたグラスボックスデザインのタグ・ホイヤー カレラですが、今年はパンダダイアルのモデルが登場しました。さっそく入荷した実機がこちらになります。この新作はグラスボックスデザインで初のブレスレットタイプということで、これを待っていた方は多かったのではないでしょうか」(河井さん)

「シルバーのダイアルとも合っていて、とても魅力的ですよね」(山田さん)

「ヴィンテージモデルをモチーフにしたデザインというのがまたいいですよね」(小川さん)

さらなる3名による軽妙な新作レビューの詳細はTOMIYA TVにてご確認いただきたい。

ちなみに筆者的にもこのタグ・ホイヤー カレラの最新作は、ジュネーブ発表作の中でも興味を惹く一本だった。ホイヤー カレラの初期型で今もヴィンテージ市場で人気のあるリファレンス7753SNのデザインを踏襲しながら、モダンにアップグレードしたスタイルは他にはない個性。搭載するキャリバーTH20-00はタグ・ホイヤー最新鋭のムーブメントで、パワーリザーブは80時間を誇る。なにより39mmの絶妙なサイズで構築された次世代デザインとブレスレットの組み合わせは、時計好きなら一度は試着する価値があるだろう。

ベル&ロスの最新作は一挙に2本も入荷!

ジュネーブでの新作発表から1週間後の取材にもかかわらず、早くも店頭で見ることが叶ったもう一つのブランドがベル&ロス。入荷していたのは「BR 05 ブラック セラミック」と「BR 05 スケルトン ブラック ラム セラミック」である。

「アーバンコンセプトのBR 05 にブラックセラミックのモデルが発表されました。サイズは通常の3針とは異なり、41mmになっています。こちらのスケルトンは世界限定500本の“ラム”仕様となっていて、素材はフルブラックセラミックですがマットブラックのサンドブラスト仕上げが施されています。個人的にとても好きな一本ですね」(小川さん)

「500本の限定品なんですね。これは店頭にあるうちにじっくり見ておかないと!」(山田さん)

左/「BR 05 スケルトンブラック ラム セラミック」Ref.BR05A-BLM-SKCE/SCE 世界限定500本 右/「BR 05 ブラック セラミック」Ref.BR05A-BL-CE/SCE 113万3000円

BR 05はそれまでミリタリー的な印象の強かったベル&ロスに、“アーバン(=都会的な)”という新たなブランドイメージをもたらしたコレクション。高硬度を誇るブラック セラミックは傷がつきにくいだけでなく、独特の質感も特徴だ。これにブラックのダイアル、あるいはスケルトンダイアルを合わせた最新作は、まさに「夜の都会」といった佇まい。とすれば、限定の“ラム”仕様はさながら「街の夜景」といったところか。

収録終了!と思いきやWATCHNAVIも出演決定で2本撮りに突入!!

カメラの後ろで3名のトークを聞いていたら、あっという間にTOMIYA TVの動画1本分、15分程度の撮れ高がOKになり撮影が終了。改めて収録現場を取材していると、1本5分程度で新作紹介するためには、かなり要点を絞って取り上げないと難しいことがわかる。時計を愛するTOMIYAの方々であればもっと語りたいに違いないが、むしろそれは店頭での接客時の楽しみにとっておける方がありがたい。そう思うのは筆者が古い人間だからだろうか。というようなことを考えていると、3名の顔が一斉にこちらへ……

「せっかくなんで編集長もウオッチズ&ワンダーズの取材の感想をTOMIYA TVで話してくださいよ」(山田さん)

こうした10年前には考えもしなかった動画出演の機会が気軽に発生するのも世の中の流れ。もちろん快諾して、ジュネーブ取材のことをTOMIYAの方々と話させていただいた次第である。その動画は、以下のTOMIYA TVにてご覧あれ。

 

TOMIYA TVyoutube.com/channel/UChwTcb_qdEETMWsTzmAKArw

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