世界80ヵ国で展開されている時計ブランド【ベル&ロス(BELL&ROSS)】が、2月中旬に都内でクローズドイベント「BR FRIENDS TOKYO」を開催した。BRコレクションの新たな展開を見せる「BR-03 アストロ」のお披露目を兼ねた催しで、ベル&ロスユーザーやBEST ISHIDAグループの顧客を中心に招待された。注目のニューモデルの解説や試着、さらにはベル&ロス・クイズなどを通し、ベル&ロスをより身近に感じられるイベントとして盛り上がった模様をレポートする。
↑ベル&ロスの最新作「BR-03 アストロ」。コスモスの広がりを美しいブルーアベンチュリンで表現し、中央の地球の周りを火星(時)・月(分)・人工衛星(秒)が周回して時刻を表す。共同創業者兼クリエイティブディレクター、ブルーノ・ベラミッシュは本機について、「国際宇宙ステーション(ISS)の観測用モジュールであるキューポラの舷窓から、この時計のインスピレーションを得ました。宇宙から見た地球を月や火星と並べながら想像しました。計器時計の技術的な解釈ではなく、想像的なアプローチを取り入れることで、新しい次元への挑戦を行いました」と語っている。
発売直後から話題を振りまく「BR-03 アストロ」を体験
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航空機のインストゥルメントにインスパイアされた「四角の中に丸、4本のネジ」という独自のコンセプトのもと、ベル&ロスはアイコニックな「BR-03」やスタイリッシュな「BR-05」を中心に展開し、世界中にユーザーを持つメジャーブランドの一角へと登り詰めた。近年はケニッシとパートナーシップを締結し、共同開発した約70時間パワーリザーブの次世代自動巻きムーブメント「BR-CAL.323」を搭載する「BR-X5」をリリースするなど、ハイエンドモデルもラインナップに加えている。
毎年のように時計愛好家の想像を超えるコレクションを展開し、熱心なファンを獲得しているベル&ロス。開催された「BR FRIENDS」はコミュニティイベントとして、ユーザー、メーカー、そして店頭スタッフが交流する場であり、今回は都内随一の規模を誇る正規時計店「BEST ISHIDA」のサポートのもと、同店の顧客が参加。“一日早くニューモデル見られる”という特別なサプライズが用意された。
↑特別に用意された「BR-03 アストロ」イメージのカクテル。
会場には、宇宙をコンセプトとする最新作「BR-03 アストロ」をイメージしたカクテルやスイーツ、軽食、そして「BR-03 サイバー セラミック」をモチーフとするケーキなどが各テーブルに用意され、ゲストたちを大いに喜ばせた。そしてゲスト同士の時計談義がひと段落すると、お待ちかねのスタッフによるプロジェクターを使った「BR-03 アストロ」の解説がスタート。機能美を追求するベル&ロスが、壮大な宇宙の神秘を文字盤に表現したこれまでにないBR-03であることなどが紐解かれた。
↑ベル&ロス ジャパン マネージングディレクターのフランク・タルデン氏。
↑ISHIDA新宿やISHIDA表参道などを展開するベスト販売の代表取締役社長、石田充孝氏。
ベル&ロス・クイズは時計関係者でも超難問!?
「BR-03 アストロ」の発表以外でこの日、最も会場が盛り上がりをみせたのがベル&ロス・クイズ。ベル&ロスに関する全10問の4択クイズで、かなりのベル&ロス通だとしても全問正解は難しかった。「ベル&ロスはどこの国のブランドか?」(回答:フランス)や「ベル&ロスの創業年は?」(回答:1994年)といった初級の問題から、「ベル&ロスの時計を自身のブランドの広告に起用したファッションデザイナーは?」(回答:ラルフ・ローレン)といった史実を学べる問題まで、ベル&ロスをより深く知ることができるクイズが出題され、参加者たちを熱中させていた。
↑ベル&ロス・クイズの様子。全問正解者が出ないほど難問だった。
また、この参加型イベントのタイトル「BR FRIENDS」というのは仮のタイトルであったことから、正式に「BR FRIENDS TOKYO」となることが参加者らによって決定された。ベル&ロスとユーザーがより身近になる「BR FRIENDS TOKYO」の今後に注目したい。
「BR FRIENDS TOKYO」参加者の声・澤田さん
[澤田さん]「仕事でもプライベートでも、初対面の人やそうでない人とも、直接お会いする際に時計が話題のひとつになってくれることがある。そのようなアドバイスを前職の先輩から受けたことがきっかけで時計に興味を持つようになり、四角い個性的な時計が欲しくなってこのBR-05 アートラインを購入しました。本当はBR-05 ブルー スティールを狙っていたのですが、店頭でこのストリームライン(補足:1930年代の工業デザインのトレンドで、スピードと空気力学にインスパイアされた非常に流線的なライン)が気に入り、妻の勧めもあってこちらを選びました。遊び心のある見た目ですがジャケットとの相性もよく、とても思い入れの強い一本です。
BR-05 アートラインを手に入れた経緯からベル&ロスのファンとなり、次にBR-03の購入を検討していたところ今回のイベントの招待を受けました。ユーザー同士が語り合える場は滅多にないため楽しいひと時となりましたし、新作に触れながらメーカーの方の解説を直接聞ける体験も貴重だと思います。そのBR-03 アストロについては、アートのような時計というのが第一印象です。一方で、BR-03らしい“四角の中に丸”のデザインは活かされていて、限定ですから同じ時計を着けている人と出くわすことも少ないでしょうし、オシャレして出かける際のアクセントになりそう。ベル&ロスには、これからもファンを驚かせてくれる時計を生み出し続けてほしいですね。期待しています!!」
ベル&ロス最新コレクション「BR-03 アストロ」
宇宙をテーマとするクリエイティブかつミステリアスな魅力を放つBR-03最新作。ブラックセラミックケースにブルーアベンチュリンの文字盤を組み合わせ、透明なプレートに火星(時)を描き、針の先端に月(分)と小型衛星(秒)をセットし、サファイアに彫り込まれた地球の周りを各々が周回して時刻を表す。この月と小型衛星はメタル製で、レーザー彫刻によるクレーターや太陽光パネルなどの緻密さも見どころだ。
スペック:自動巻き(BR-CAL.327)、毎時2万8800振動、54時間パワーリザーブ。セラミックケース、ラバーストラップ(交換用合成ファブリックストラップが付属)。直径41mm、厚さ11.5mm。100m防水。世界限定999本。
問い合わせ先:ベル&ロス 銀座ブティック TEL.03-6264-3989 https://www.bellross.com/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/山口祐也(WATCHNAVI編集部) Photo/鈴木謙介(ONE PUBLISHING)
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