誕生55周年を迎えた「タグ・ホイヤー カレラ」×藤原ヒロシのコラボレーションにビバー会長も「ブランドの新しい方向性を示してくれた」と大絶賛!

タグ・ホイヤーは常に新しい時代、新しい世代に適合していく

新作発表イベントの後に、さっそくビバー氏への個別インタビュー!

 

──現在のタグ・ホイヤーにとって大切なのは、若い世代に語りかけていくこと。今春、ビバー会長はそうおっしゃいました。彼らがデジタルを言語としているなら、我々も同じ言語を使わなければいけない、もしテクノロジーが彼らの言語であるなら、私たちもテクノロジーを使って語りかけていかなければいけない、と。今回、18歳の息子さんのアドバイスを聞いて、藤原ヒロシ氏にアプローチしたのも、その一環でしょうか?

「その通りです。彼は息子であると同時に、未来の世代を代表する身近な存在です。若い人は、私よりも未来のことをよく知っているはず。だから、彼らから学ぶし、耳を傾ける」

 

──息子さんが推薦したデザイナーが、たまたま日本人だった?

「はい、そうです。日本人を前提に探したわけではありません。息子は日本のことがすごく好きで、何度も旅行しています。だから、藤原ヒロシ氏のことをよく知っていたのだと思います。最初にプロトタイプを見たとき、“Less is more”と直感しました。“より少ないことは、より豊かなこと”といった意味合いです。一番気に入ったのは、クラシックでありつつ、非常に強いデザイン性を持っていること。控えめなのに、とても強さを感じさせるデザインです。

 

──話は変わりますが、ビバー会長がビジネスの第一線から退くとのニュースが9月に配信されました。今後はアドバイザー的な役割になるのでしょうか?

「新しい役職は代表権のない会長で、これまでに存在しなかった役職です。正式な表記は“LVMHウォッチメイキング ディヴィジョン 会長”で、11月1日に正式に発令されています。今回も新しい役職で来日しているので、9月のニュース記事を読んでいないと、ほとんどの人は役職が変わったことにも気づかないと思いますね。ただ、時計作りに関する権限はありません。私ももう70歳になりましたからね」

 

──ご自身の関わり方は少し変わるわけですが、今後、タグ・ホイヤーはどう変わっていくと思いますか?

「タグ・ホイヤーは、変わるとも言えますし、変わらないとも言えます。常に新しい世代、新しい時代に適合していくと思います。それはカスタマーが変わるから。時計が変わるのではなく、カスタマーが変わるので、その時代ごと、その世代ごとに求められるものを提供できる、魅力のあるブランドであり続けたい。いま、語りかけなければならないのは、先ほどの話にも出てきましたが、ミレニアル世代です。20歳を中心としたこの世代も、やがて25歳になり、さらに上の年齢になっていきます。そのときどきで、時計が時代とともに変化していく、というか、適合していくことが、タグ・ホイヤーのあるべき姿だと思っています。そういった意味で新しい方向性を最初に示してくれたのが、藤原ヒロシさんの作品です」

 

──「ホイヤー モナコ バンフォード」があまりに好評で、もっと作っておけば良かったとビバー会長は冗談交じりにお話ししていましたが、「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 by Fragment Hiroshi Fujiwara」の世界限定500本も、すぐ売れ切れてしまいそうですね。

「いや、もう少し作っておけばよかった、と思うくらいがちょうどいいんです(笑)。今回のような一流デザイナーとのコラボレーションは、これからも予定しています。匠と呼ばれる方々との仕事は、本当に楽しみです。ぜひ、ご期待ください」

藤原ヒロシ
1962年生まれ。国際的に知られたストリートウェアデザイナー、ミュージシャン、インフルエンサー。fragment design主宰。数々の有名ブランドとコラボレーションを行い、冒険的なザ・プール青山、ザ・コンビニといったコンセプトストアを成功させてきたアーティスト。

 

ジャン-クロード・ビバー
1949年ルクセンブルク生まれ。いくつもの有名時計ブランドで成功を収めた時計業界のレジェンド。2014年よりタグ・ホイヤーCEO兼LVMHウォッチ部門プレジデント、2018年11月よりLVMHウォッチメイキング ディヴィジョン 会長に。

 

「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 by Fragment Hiroshi Fujiwara」誕生55周年を記念して、藤原ヒロシ氏が全面的にデザインを手がけた世界500本限定モデル。39mm径の小振りサイズ、ドーム風防、ベージュ色のインデックスなど、初代カレラをイメージさせる意匠に、最新の自社製ムーブメント「キャリバー ホイヤー02」を搭載。アリゲーター製のワイドストラップに加え、交換用NATOストラップが付属しており、2通りに組み合わせが楽しめる。オールブラックのダイアル12時位置に、フラグメントロゴ、カレラロゴ、ホイヤーロゴが配され、シースルーバックにはフラグメントロゴと限定シリアルナンバーが入る。ブティック「エスパス タグ・ホイヤー 表参道」及び「タグ・ホイヤー公式オンラインブティック(https://www.tagheuer.com/ja-jp)」にて限定発売。93万9600円(初回入荷分は完売)
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