F1のレッドブル・レーシングにてドライバーを務めるダニエル・リカルド選手が、スポンサーを務めるタグ・ホイヤーの表参道ブティックを訪問。鈴鹿サーキットでの日本GPを前に、マレーシアGPで表彰台に登った好調の秘訣や腕時計にまつわる秘話を明かしてくれました。
――マレーシアGPでは表彰台おめでとうございました! 好調を維持して鈴鹿に臨みたいですね
リカルド選手 マレーシアでの3位という結果は素晴らしかった。そして、次の鈴鹿は世界で最も気に入っているサーキットのひとつで、僕にはとても相性が良いと感じている。とても幅が狭くコースをフルに使わないと走りきれないんだけれど、“フロー”のあるサーキットでとても速く走れるんだ
――日本GPでも良い結果を残すための決め手は何ですか?
リカルド選手 レーサーとして、走る以前の大きな仕事は“プレッシャーに負けないこと”。僕は自信があるので自分にあえてプレッシャーをかけるようにしているんだ。何度も負け続けてそう考えるようになったけれど、負けないようにするためにはなぜ、いま自分自身がここにいるのかを問い続けることが重要。僕がF1のシートに座っていることは幸運の賜物だけではなく、自分が過去に積み重ねたものがあるからなんだ。そう過去を振り返ることで自信を与えて、負けないための準備をしているよ。このプロセスがなければ、僕にとってF1はずっとファンタジーのままだったかもしれないね
――タグ・ホイヤーのスピリット“D’ont Crack Under The Pressure”とも通じる考え方ですね。そんなタグ・ホイヤーの時計の印象は何かお持ちですか?
リカルド選手 今年発表された、レッドブル・レーシングモデル(ホイヤー01)は、ブルーがレーシングなイメージでとても良い。サイズ感は程よくマスキュリンで、“クレイジー”にふれ過ぎていないデザインも好きだね。表面から見えるムーブメントにも魅了されるよ。僕はメカの厳密な仕組みをわかっているわけではないけれど、時計もクルマも機械の動く感じに惹かれるんだ
――ご自身でお持ちの時計や、時計にまつわるエピソードはありますか?
リカルド選手 父も祖父も時計好きだけれど僕も時計が大好き。ビッグストーリーは、祖父が亡くなる前に彼から腕時計を受け継いでいたことで、最近その大切さや良さがわかってきたんだ。22、3歳までは時計の良さはあまりピンとこなかったけれど、いまはモーターレーサーという職業柄もあり時計にとてもリレーションを感じている。
今日も、展示されているスモールサイズのヴィンテージウオッチに惹かれたよ。どちらかというとクラシカルな時計が好きで、テーラーメイドスーツを着るようなおめかしをするときにシンプルに合わせたいね
――最後に、日本GPに向けて意気込みを改めてお聞かせください!
リカルド選手 鈴鹿サーキットで走るときは調子が良いことが多いし、今回もそう感じている。マレーシアでの順位を超えて、表彰台の1番高いところへ登れるような、そんな期待感を持っているよ。これは父の教えだけれど“何でも楽しむこと”を僕は第一義にしている。日本でのもう1つの念願である、あるお寿司のお店にも行けることになったのでそれも楽しみつつ(笑)、くよくよ考えずにメンタル面からハッピーになって、自分からレースのスタートを切ろうと思っているよ
ダニエル・リカルド
1989年7月1日生まれ。
2011年にF1デビュー後、2014年よりレッドブル・レーシングのドライバーを務める
取材場所
エスパス タグ・ホイヤー 表参道
東京都渋谷区神宮前5-8-1
Tel 03-5467-4881
https://www.tagheuer.com
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