イタリアの名門ブランド【ブルガリ（BVLGARI）】はジュエラーとして名を馳せ、2010年の“ウオッチメーカー宣言”を行って以降は時計界でも存在感を放ち、独自性の高いコレクションを展開している。この躍進には、「オクト フィニッシモ」や「ルチェア」のデザインを指揮したファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏の功績によるところが大きい。近年のコラボレーションウオッチの多くも彼がプロデュースしているが、それらの開発話や魅力について語ってもらった。
ブルガリのキーマンが語る他社にない類まれなコラボ時計を生む秘訣
ブルガリ プロダクト クリエイション エグゼクティブ ディレクター／ファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏
1971年、イタリア生まれ。工業デザイン大学ローマ校を卒業後、フィアット・スタイル・センターを経てブルガリに移籍。オクトの開発に携わるなど、優れた手腕でブルガリのタイムピースを発展させた。
―― コラボレーションウオッチを作るうえで大切にしていることとは？
（ファブリツィオ氏）「イタリアと日本ではディテールに対する美の追求などに違いがあり、著名なアーティストとのコラボレーションウオッチの開発ではいつも発見があります。2022年は3つの作品が完成しました。互いのポリシーをぶつけ合った末のクリエイトであるため、皆様からの高評価は嬉しい限りです」
―― 2022年、ブルガリは日本を代表する3名＝空山氏、妹島氏、宮島氏という異なるジャンルのマエストロとの“共演”を実現させた。ベースモデルの特徴を生かしながら、各人のアイデアがふんだんに盛り込まれた腕時計の誕生である。
「3名とはオンライン会議を重ね、いくつかのプロトタイプのチェックを経て完成に至っています。細部に対するこだわりが皆さん強いため、クリアしなければならない難題がいくつかありました。しかし多くの感性や目標は共有していたので、共に完成品に満足しています。今回のコラボレーションは、ブルガリの発展に大いに寄与することでしょう」
ペルラージュ装飾を施す文字盤にWネームを配する
「ブルガリ アルミニウム 空山基 限定モデル」 Ref.103703 42万9000円
人体と機械の美を追求した「セクシーロボット」を手掛ける空山基氏がデザイン制作に参加。同氏が憧れを感じた飛行機をモチーフとするペルラージュ装飾のシルバーダイアルに、SORAYAMAフォントでサインを配する。
スペック：自動巻き（Cal.B77）、毎時2万8800振動、約42時間パワーリザーブ。アルミニウムケース（DLC加工）、ラバーベゼル＆ブレスレット。直径40mm。100m防水。世界限定1000本。
「オクト フィニッシモ 妹島和世 限定モデル」 Ref.103710 185万9000円
プリツカー賞の受賞者、妹島和世氏とのコラボレーションプロダクト。レギュラーモデルとは異なるフルポリッシュのステンレススチールケースに、メタリックドットを添えた同仕上げの文字盤がユニークだ。
スペック：自動巻き（自社製Cal.BVL 138）、毎時2万1600振動、約65時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース（シースルーバック）＆ブレスレット。直径40mm、厚さ6.40mm。100m防水。世界限定360本。
「オクト フィニッシモ 宮島達男 日本限定モデル セラミック」 Ref.103563 255万2000円
日本を代表する現代美術家の宮島達男氏とのタッグによって創作された漆黒のオクト フィニッシモ。独創的な8角形ケースに触発され、永遠や無限を意味する“8”をダイアルにレーザー刻印であしらう。
スペック：自動巻き（自社製Cal.BVL 138）、毎時2万1600振動、約65時間パワーリザーブ。ブラックセラミックケース（シースルーバック）＆ブレスレット。直径40mm、厚さ5.50mm。30m防水。日本限定120本。
問い合わせ先：ブルガリ・ジャパン TEL：03-6362-0100 https://www.bulgari.com/ja-jp/
※価格はすべて記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
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