比べて納得! ダイバーズウオッチの堅牢構造を一般的な腕時計と並べて検証してみた

一本あると何かと役立つ腕時計の筆頭といえば、堅牢性に優れるダイバーズウオッチ。海中で使うことを想定されたタフネス性能は普段使いのハードユースにも十分に応えてくれるので、ファーストウオッチに選ばれることも多いのです。でも、そんなに頑丈な秘密は一体どこにあるのでしょうか? 一般モデルと比較して検証してみました。

時計技術が結集した屈強ボディ

水中では100mごと10気圧ずつ水圧が増すので、高い水圧に耐える頑強な設計のケースやガラス、高い浸透圧に耐えるリューズ機構や肉厚なパッキンが必要です。ケース素材も、海水に耐えられるよう耐腐食性に優れたものが求められ、その他、光の届かない海中でも視認性を保つための夜光インデックス、潜水時間計測用の回転ベゼルも必須装備となっています。

【ガラスの差】
ダイバーズには高水圧に耐えるよう、特に肉厚なサファイアクリスタルガラスを採用。高深度ダイバーズの場合はより耐圧性を高めるために、ガラスはドーム型に設計される例も多いです。

ガラス
↑フチがグレーがかったものがダイバーズ仕様のガラス。厚みの差は歴然!

【ケースの差】
こちらも一般モデルと比べてかなり厚みの差があります。ダイバーズは高水圧に耐えるための肉厚ケースを採用し、ベゼルには潜水時間を分単位で計測できる逆回転防止式ベゼルも装備。ケース素材には堅牢で耐塩性に優れたSS素材が厳選され、近年はより耐腐食性や硬性に優れたチタンなども多く採用されています。ケース

 

【パッキンの差】
ガラスに配されるパッキンも、左のダイバーズ用は幅広で厚みも十分。この他、裏蓋に配されるパッキンも、ダイバーズには特に耐腐食性に優れ、厚みのある屈強素材のものが採用されます。

パッキン

【リューズの差】
ダイバーズのリューズには、通常のリューズチューブ(写真右:下の部品)ではなく、ネジ構造の大型タイプ(写真左:下)を装備。根元までキッチリと締め込む「ねじ込み式」を採用することで、高度な気密性を確保しているのです。

リューズ

ちなみにメイン写真で紹介しているのは、驚異の5000m防水を確保したジンの「UX.SDR」。出撃用計測機器EZM2の進化形モデルで、独自のハイドロ・テクニックにより5000mの防水を実現しています。海水耐性に優れるドイツ潜水艦Uボートの鋼鉄をケースに採用することで、残留磁気を帯びない反磁気性を持つことも特徴です。

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