米国西海岸のスケーターがファッションとしてG-SHOCKを着用
こんにちは! IBEゼミ講師ナンバー「5600」のスピード五郎です。前回のIBEゼミでは、G-SHOCK開発秘話から、発売後10年近く販売が芳しくなかったこと、最初にG-SHOCKの実力を認めたのはアメリカ人だったことなどを伊部先生から聞きました。今回のIBEゼミは、G-SHOCKがデザイン的にも機能的にも、バリエーションをどんどん広げていった時代の話です。伊部先生、準備はいいですか? OK? では、どうぞお願いします。
「はい。最初はびっくりするほど売れなかったG-SHOCKですが、1990年発売のDW-5900Cが米国西海岸でファッションとして人気を博すと、日本でもG-SHOCKが盛り上がってきました。その動きにいち早く目を付けたのが、ミュージシャンや業界人です。DW-5900Cは海外専売モデルだったため、希少価値も手伝ったのだと思います。初めは逆輸入モデルが日本で流通していたのですが、DW-6000発表後、1992年に国内仕様が登場します。品番的には先に発売されるはずのDW-5900Cが後発となったのは、そんな事情があるのです」
“本物”だけが持つG-SHOCKの機能美にストリートが熱狂した
1992年6月、G-SHOCKで初めて温度センサーを搭載したDW-6100がデビュー。翌年にはDW-6200と6300が誕生します。DW-6200は1/1000秒ストップウオッチを搭載したモータースポーツファン向け、DW-6300はISO規格に準拠した本格派ダイバーズウオッチですが、どちらも手の甲に当たらないよう左に膨らんだ左右非対称デザインを採用しました。そうですよね、伊部先生?
「その通りです。こうして機能的にもデザイン的にもバリエーションを増やしていったG-SHOCKに呼応するように、1990年代に入ってストリートファッションが大人気となります。スニーカーブームが再燃し、ストリートでは自分たちの服に合う腕時計としてG-SHOCKが選ばれました。ウインタープレミアムなど季節限定モデルも発売となり、腕時計を“着替える”感覚が一般化したのもこの頃です」
その勢いは1994年に入ってさらに加速しました。なかでも極めて実験的だったのがDW-6400、通称“ガンダム”です。カバリングにステンレスを使ったのが初めてなら、ストラップがクロス(布)タイプになったのも初めてでした。
「センサー系では、圧力センサーを搭載したDW-6500、さらに温度も計測できるツインセンサー搭載モデルDW-6700を開発しました。このスカイフォースシリーズで、“空”のジャンルを開拓しました。
フォックスファイアDW-6600Bには、後のG-SHOCKに大きな影響を及ぼすELバックライトを導入しました。液晶全体がブルーに光り、その中でGの文字が赤く浮かび上がります。海外仕様にはこのGがないなど、ユーザーの遊び心をくすぐる“仕掛け”も好評でした。
G-SHOCK生誕11年目にして誕生した、従来の“マッスル・タフ”に対する新コンセプト“カプセル・タフ”を経て、機能性の追求は1995年、さらに活発に推し進めていきます。特に“海”系モデルの本流=フロッグマンには、G-SHOCK初のチタンケース仕様DW-8200を加え、ブラックボディにゴールドのロゴを配した限定チタンモデルも発売しました」
泥や埃をシャットアウトするマッドレジスト機能も復活しましたね、先生。1985年の5代目G-SHOCK、DW-5500Cに盛り込まれた同機能を、より完成度を高めてマッドマンDW-8400に搭載したわけです。また同時に、エマージェンシーコードの表示や、名前、電話番号、パスポート番号などをメモリーできるコードネームDW-8500もデビューしました。
「そう。これはデータバンクで蓄積されたカシオのメモリー技術が、ついにG-SHOCKの必須条件である耐衝撃性をクリアしたことを意味しています」
1994年公開の映画『スピード』で、SWAT役の主演キアヌ・リーブスが私物のDW-5600C-1Vを着用。劇中の重要なシーンで何度か登場し、国内でも人気が爆発しました。
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