スイスの高級時計ブランド【ブライトリング(BREITLING)】が、偉大なアメリカンスポーツカーへのオマージュとなる「トップタイム」コレクションのニューモデルをリリースした。バリエーションは全4型で、WATCHNAVI編集部によるレビューモデル「トップタイム B01 フォード サンダーバード」は、1954年にアメリカのフォード社が発表した名車=フォード サンダーバードにデザインの着想を得ている。価格は99万円(税込)。
(左から)「トップタイム B01 フォード マスタング」、「トップタイム B01 フォード サンダーバード」、「トップタイム B01 シェルビー コブラ」、「トップタイム B01 シボレー コルベット」
1960年代の空気を反映したレトロ&スポーティなクロノグラフ
「トップタイム」の誕生は、1960年代まで遡る。ブライトリングの三代目経営者にあたるウィリー・ブライトリングは、自由や楽しさをエネルギッシュに追求する時代の空気を時計作りに反映し、大胆なデザインのクロノグラフ「トップタイム」を生み出した。瞬く間にモータースポーツファンやファッションセッターの間で人気となり、雑誌や映画などにも数多く登場。1965年公開のアクションスパイ映画『007/サンダーボール作戦』では、主役のジェームズ・ボンドが「トップタイム」の初期モデル(Ref.2002)を着用したというエピソードがよく知られたところである。
そして2020年、この歴史的背景やスピリットを受け継ぐコレクションとして、アメリカのスポーツカー文化を象徴するシボレー コルベット、フォード マスタング、シェルビー コブラのデザインから着想を得た新生「トップタイム」を発表し、大きな話題を集めた。今回はこの3車に加え、フォード社の歴史的名車であるフォード サンダーバードのバージョン(「トップタイム B01 フォード サンダーバード」)も登場したことになる。
「トップタイム B01 フォード サンダーバード」は、フォード サンダーバードを想起させるディテールを備える
1954年、アメリカのデトロイトで開催されたデトロイトオートショーで初お披露目となったフォード サンダーバードは、高級感に満ちたデザイン、頑丈な作り、軽快な走りを魅力に絶大な支持を集め、現在では希少ヴィンテージカーとして人気を博す。これをオマージュした新作時計「トップタイム B01 フォード サンダーバード」は、ホワイトシルバーの文字盤やフォード サンダーバードのエンブレム、パンチング加工を施したレザーストラップ、スピード計測用のタキメータースケールなど、往年のフォード サンダーバードをイメージさせるディテールが特徴。印象的な角丸サブダイアルは、ヴィンテージダッシュボードのメーターを模したものである。
無論、ブライトリングの優れた先進技術が用いられているのも魅力だ。前作(2020年)では社外専門メーカーのムーブメントを搭載していたが、「トップタイム B01 フォード サンダーバード」を含める今作は、ブライトリングの完全自社開発・製造となるクロノグラフムーブメント、キャリバー01を採用している。70時間(約3日間)のロングパワーリザーブを誇り、高精度と信頼性を証明するCOSC認定クロノメーターを取得。そのメカニズムやローターの軸にセットされたフォード サンダーバードのエンブレムを、サファイアクリスタルバックから鑑賞できる。
ブライトリングによる完全自社開発・製造のキャリバー01を搭載
ブライトリング「トップタイム B01 フォード サンダーバード」 Ref.AB01766A1A1X1 99万円/自動巻き(自社製Cal.ブライトリング01)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、カーフスキンストラップ、ドーム型サファイアクリスタル風防(両面無反射加工)。直径41mm、厚さ13.3mm。10気圧防水。
問い合わせ先:ブライトリング・ジャパン TEL.0120-105-707 https://www.breitling.com/jp-ja/ ※価格はすべて記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈
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