<前編>ロレックスの激レアさん「コスモグラフ デイトナ」を深掘り。まずは現行の第6世代までの歴史を振り返り!

“キング・オブ・クロノグラフ”とも称され、時計界において別格の存在とされているのが「コスモグラフ デイトナ」です。時計好きなら一度は憧れるロレックスのフラッグシップモデルですが、どうやってこれほどまでに人気を高めたのか、またプレミアムモデルへと変貌を遂げたきっかけについて、前編と後編の2回に分けて再検証していきましょう。

KEYWORD 1 歴史

コスモグラフ デイトナの誕生は、今から半世紀以上前にさかのぼります。プロのカーレーサーのための腕時計として1963年に開発され、現在まで6世代に渡って途切れることなく継続されているのです。そのネーミングは、アメリカのフロリダ州にある格式高きサーキット、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイから名付けられたと言われており、以降ロレックスは各種モータースポーツと関係を築いてきました。近年だけでも、1992年からデイトナ24時間レース、2001年からル・マン24時間レース、そして2013年からはF1といったトップカテゴリーのレースのオフィシャルスポンサー及びタイムキーパーを務めているのです。こういった活動もロレックスが評価を高めたポイントで、モータースポーツの世界観を表現するデイトナは、まさしく同社のシンボルとして相応しい逸品と言えるでしょう。

 

KEYWORD 2 伝説

ロレックスは数々の伝説的エピソードに彩られていますが、コスモグラフ デイトナもまた逸話に事欠かないモデルです。もっとも有名なのが銀幕のスター、故ポール・ニューマンに愛されたこと。映画でレーサー役を演じたことがきっかけでカーレースの虜になった彼は、44歳でプロレーサーとしてデビューしました。デイトナ24時間レースの最高位は5位、ル・マン24時間レースでは2位を記録するなど、俳優業に劣らぬ活躍を見せました。そんな稀代の名優はデイトナのコレクターとして知られており、現役レーサーの時代からレースチームのオーナーを務めていた晩年まで、度々デイトナを着用している姿が確認されています。とくに好んで着けていた斬新な文字盤デザインの手巻きデイトナは“ポール・ニューマンダイアル”とも呼ばれ、現在に至る大ヒットのきっかけにも繋がったとされているのです。

ファンの間では“エキゾチックダイアル”とも呼ばれる、ユニークな文字盤が特徴の手巻きデイトナをポール・ニューマンは愛用コレクションのひとつとしていました。当時、現在のような人気を獲得していなかったこともあって流通量が極端に少なく、今では激レアのアンティークウオッチとされています。コンディションなどに左右されますが、オークションでは2000万円以上の値が付くこともめずらしくありません。

KEYWORD 3 相場

第6世代コスモグラフ デイトナ【現行】
Ref.116500LN
正規価格127万4400円
新品相場280万円前後

16年ぶりにモデルチェンジされた現行モデル。シリーズ初のセラクロムベゼルの装備、高精度クロノメーター認定を受けた自社製キャリバー4130の最新仕様の搭載など、ロレックスにおける最新技術が採用されています。当然ながら、リリースと同時にプレミアムモデル化しています。

コスモグラフ デイトナの人気を表すバロメーターのひとつとして価格の相場があります。現行のRef.116500LNを含めて6世代続いているデイトナですが、どれも希少なため世界的にプレミアム化していることで知られており、なかなか手に入れることが難しいとされています。数ある高級嗜好品の中でも安定して相場を上げているのは稀なケースで、時計界ではほかに例を見ないと言っても過言ではないでしょう。

一般的にデイトナのプレミアム化の始まりとされているのが1980年代の後半です。3世代続いた手巻きモデルが生産終了したことや、ポール・ニューマンが着用していることで脚光を浴び、まずは初代から第3世代までの価値が上昇。これに続くように各世代のデイトナも、登場する度に注目されるようになりました。とりわけステンレススチールモデルは常に在庫切れの状態が続いており、需要が供給を大きく上回っているために相場が高騰しているのです。

後編では、初代から先代(第5世代)までの特徴と相場、超絶人気から生まれた現象などについて解説します。

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