2年前に発表した57個の複雑機構を持つ「リファレンス57260」から、高度な技術を新作にフィードバックしているヴァシュロン・コンスタンタン。2017年は“ソヌリと天体時計の出発点”と位置づけ、メティエ・ダールから天文三部作を完成させました。雲上ブランドらしい威厳を見せつける一方で、オーヴァーシーズの新作も発表。技術とアートが混在するヴァシュロン・コンスタンタンの芸術品を見てみましょう。
コペルニクスに捧げる超高精度な美麗天文時計
太陽中心説を唱えたニコラス・コペルニクスにオマージュを捧げる天文時計「メティエ・ダール・コペルニク・スフェール・セレスト2460 RT」。自転しながら太陽の周りを公転する地球を示す文字盤は、グラン・フー(高温焼成)で仕上げられたエナメル、彫金、レーザー装飾など複数の技術を使い美しく仕上げられています。
トラディショナルとパトリモニーからは、月相表示を備えた新作が登場
2016年にプラチナケースで復活した「トラディショナル・クロノグラフ・パーペチュアルカレンダー」には、18Kピンクゴールドケースが加わりました。名前通りの伝統的な文字盤デザインに、手作業で表現された22Kピングゴールド製のムーンフェイズを搭載。月に“微笑み”と“憂鬱”の2つの表情を持たせており、地球を回る月の周期に合わせて二つの表情が交互に現れるのがなんともロマンティックです。
「パトリモニー・ムーンフェイズ&レトログラード・デイト」は122日で1日誤差のムーンフェイズとレトログラード式のデイト表示を、ドーム型のダイアルにセット。これらをリューズのみで設定できる優れた操作性や、秒針のないすっきりとしたデザインが魅力的です。ムーンディスクは18Kピンクゴールド製となっています。
スモセコ仕様のオーヴァーシーズが37㎜サイズで新登場!
昨年刷新したオーヴァーシーズに、男女を問わず快適に着けられる37㎜径サイズ「オーヴァーシーズ・スモールモデル」が追加されました。透明感あふれるブルーダイアルの3時位置にスモールセコンドを配した端正な顔立ちが好印象。ローズベージュカラーも用意されます。
自社製クロノグラフCal.5200を搭載したオーヴァーシーズ・クロノグラフには、SSケース&18Kピンクゴールドベゼルのコンビ仕様が加わりました。半透明なシルバートーンラッカー文字盤はサンバーストサテン仕上げで、上質な光沢感を。インダイアルにはスネイル仕上げを施しているので優れた視認性を確保しています。
天文をテーマに掲げたロマンティックなモデルで、名門の真価を見せつけたヴァシュロン・コンスタンタン。同社が2世紀半以上を越えてなお傑作を生み出す原動力は、創造性と芸術性の限界に挑み続ける時計作りへの飽くなき情熱にあると言えるでしょう。