ゼニスが1月のジュネーブで発表したのは、前年にデビューした新コレクション「デファイ」のエクステンションが中心。第1弾では、ケースのセラミックとチタン、文字盤のスケルトンと非スケルトンの組み合わせで3種類が発表されましたが、今回の発表で一大ファミリーとなります。
エル・プリメロの可能性を広げたデファイの新たな一面
昨年発表されたデファイ エル・プリメロ21は、毎時3万6000振動を誇る自動巻きクロノグラフの名機エル・プリメロに、毎時36万振動でクロノグラフ計測を行うモジュールを追加した新型ムーブメントCal.9004を搭載していました。これに今年は新型を数多く投入。モデル名に相応しく21世紀のゼニスを代表するコレクションとなりつつあります。
スケルトン文字盤なのでカラー展開をどうするのかと思いましたが、プレートにカラーを加えるという意外なアプローチを実践。そのほかダイヤセットやゴールドケース、日本限定などもあり、なかなかユニークなコレクション展開となっています。
爽やかホワイトの日本限定を含む、デファイの多彩なバリエーション
日本特別仕様のデファイ エル・プリメロ21は、ミニッツトラックや積算カウンターのリングとアリゲーターストラップにホワイトを採用した一本。パワーリザーブ表示ディスクや高速回転するクロノグラフ秒針の赤との組み合わせが、日本のナショナルフラッグを想起させます。
文字盤に代わって受け板をカラーリングしたユニークなカラーバリエーション。裏蓋側から確認できる自動巻き上げローターも文字盤側と同色のブルーにするなど、手が込んだ造りとなっています。時計の持つ革新性を周囲にアピールしたいなら、これぐらい主張のある機械も面白そうです。
チタンケースのモデルから、新しくブレスレット仕様が登場しました。ケースと同じく鏡面を効かせた形状で、ケースサイドから流れるように光沢を放ちます。シースルーバックから見える巻き上げローターは、外装と同じブラッシュ仕上げ。ちなみにセラミックケースにも、セラミックブレスレット仕様が登場しています。
デファイ エル・プリメロ21以外の注目作では、“カイレリモデル”と呼ばれる1960年代製モデルの復刻版から、エイジドブロンズケース採用モデルが登場しました。味わい深いグラデーションダイアルとの組み合わせにより、雰囲気たっぷりに仕上がっています。
デファイ一色だからこそ気になるバーゼルワールド発表作
ゼニスといえば、昨年後半に「デファイ ラボ」という新時代のムーブメントを発表して世界を驚愕させたことも記憶に新しいところ。バーゼルワールド開幕を待たずにん披露されたデファイのバリエーションはもちろん魅力的ですが、3月にはさらなる話題作が出てくることでしょう。果たしてル・ロックルきってのマニュファクチュールは、どのようなサプライズを仕掛けてくるのか。バーゼルワールドに期待大です。
ゼニス http://www.zenith-watches.com
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