日本独自の美意識を体現するウオッチブランド、【セイコー ブレザージュ(SEIKO PRESAGE)】から白磁の有田焼文字盤を初採用した「セイコー プレザージュ クラフツマンシップシリーズ 有田焼ダイヤルモデル」がリリースされた。価格は19万8000円(税込)。
伊万里・有田焼下絵付伝統工芸士にも認定された著名陶工の橋口博之氏が監修
セイコー プレザージュは、セイコーの100年を超える時計作りの伝統を継承し、世界に向けて日本の美意識を発信するウオッチブランドである。新作「セイコー プレザージュ クラフツマンシップシリーズ 有田焼ダイヤルモデル」は創業190年以上の老舗窯元に所属する陶工、橋口博之(はしぐち ひろゆき)氏監修のもと、文字盤を製作。有田焼の伝統的な鋳込み成形の探求により、薄さの極限まで挑戦し、これを実現した。
同氏は1983年にしん窯入社後、精緻な技と洗練された染付を習得し、「九州山口陶磁展 通産大臣賞」など数々の賞を受賞。1996年には「伊万里・有田焼下絵付伝統工芸士」に認定された。その後、しん窯の「青花」を発展させたブランド「青花匠」を立ち上げ、洗練されたデザインと絵付けの技術の高さで評価されている。
多くの工程を経て生み出される有田焼文字盤
本機が備える立体的な湾曲を持つ白磁の文字盤は、わずか1mm程度の厚みが特徴で、柔らかな高低差をつけている。釉薬(ゆうやく)で表面を仕上げた磁器特有の立体感が、艶めく光沢と柔らかな陰影の異なる2つの表情を見事に演出しているのだ。日本が世界に誇る400年以上の伝統と技術が融合したこの有田焼文字盤は、純白の美しさが魅力なだけでなく、従来の4倍以上の強度を誇ることも特筆すべき点。超高精度の鋳型による鋳込み工程を経て、1300℃の高温で焼成し、その後、釉薬をかけて艶を生み出す施釉(せゆう)と複数の焼成を重ねて完成する。
約70時間のパワーリザーブを備えるキャリバー6R31を搭載
ムーブメントには、セイコー自社製造の「キャリバー6R31」を採用。コンパクトな自動巻き機構を搭載しているため、多くの日本人男性が求めるケースサイズを可能にしている。さらに約70時間のロングパワーリザーブを実現しているため、金曜日にゼンマイをフルに巻き上げておけば、月曜日の朝に針が停止していることがない。要するにゼンマイを手動で巻き上げたり、針を正しい時刻に調整する手間を省くことができ、ビジネスマンにとって実用的なスペック構成となっている。
問い合わせ先:セイコーウオッチ お客様相談室 TEL.0120-061-012 https://www.seikowatches.com/jp-ja/
Text/三宅裕丈 Photo/我妻慶一(試着写真)