【ヴェアホイ】の「The ROSE-mesh」はシンプルだけど個性的⁉ 今までにない木製腕時計ブランドを発見!

【ヴェアホイ(VEJRHØJ)】は、創業者のヤーヌス・オールップ氏が「木製の時計を作りたい」という思いを胸に立ち上げたブランドだ。2013年にデンマークで誕生し、2017年にはデンマーク・コペンハーゲンで革新的なデザインに送られる「Brand New Nordic賞」を受賞。これを機に注目が集まり、今や日本を含む世界50か国以上で展開されている。そんなヴェアホイの魅力を探るべく、WATCHNAVI編集部はベストセラーモデル「The ROSE」のメッシュブレスレット装着モデル「The ROSE-mesh」をテストした。

Text/Shota Hirano(WATCHNAVI)

ミニマリズムを追求したシンプルなケースに、天然のクルミ材とステンレスを組み合わせたダイアルが特徴的な1本。価格は2万8000円

天然の木材と高品質のステンレスを組み合わせた個性的なダイアル

「The ROSE-mesh」最大の特徴であるダイアルには、天然のクルミ材が使われている。同じ木目は存在せず、1点1点表情が違うため、世界に1つだけの時計であるという特別感が得られるのは大きなアドバンテージだ。ケースには、腐食や酸化に強く、医療用メスなどにも使われる「316Lステンレススチール」を採用。ミネラルガラス風防にサファイア加工を施すという、耐傷性への配慮もなされている。

「The ROSE-mesh」を着けてみると・・・

The ROSE-meshは、7.25mmのスリムなケースにメッシュブレスレットを組み合わせた一本。ブレスの目は一見しっかり詰まっているように見えるが、実際は編み込んだセーターのごとく無数の細かい隙間があるため、暑い夏でも通気性が高く蒸れにくい。ラグはケースの下に埋没した設計になっており、ラウンドケースのフォルムを強調すると同時にフィット感を快適にしていた。

落ち着いた天然クルミ材と上品なローズゴールドの針で構成されたダイアルは、時分針のみとシンプル。秒針がないため、穏やかに時間が流れる感覚にさせてくれる。この時計は、カフェのようなリラックスできる空間で読書をして過ごすような、ゆったりとした時間の使い方が合っていそうだ。

気になった点としては、時刻を合わせる時にリューズが小さく固いため引っ張りづらいこと。爪が短い場合や指が大きな人は注意が必要だ。そのリューズ自体も切り込みのないプレーンな仕上げなので、時間合わせの時に滑りやすかった。が、こうした点は時間を合わせる機会が少ないクオーツウオッチのため、そこまで気にしなくてもよさそうだ。

ストラップは工具不要で着脱可能 付け替え用のストラップも豊富

ヴェアホイのストラップは、ストラップの根元にあるシルバーのレバーピンをスライドさせるだけで着脱が可能なので、気軽にストラップを交換しやすい

ストラップを外す場合は、ストラップの右側にあるシルバーのレバーピンをスライドさせたままストラップを掴んで外す。着ける場合は、バネ棒の左側をケース左側の穴に入れた状態で、シルバーのレバーピンをスライドさせて右側のケースの穴にバネ棒の端を入れ込み装着する。工具は一切不要だ。

交換用ストラップはメッシュブレスレット以外にも豊富なカラーレザーストラップが用意されており、自分好みの1本にカスタマイズ可能。交換用のレザーストラップにも同様のレバーピンのシステムを採用しているので、着脱方法を迷うことなく交換を楽しめる。

メッシュブレスレットのサイズ調整は工具で簡単!

メッシュブレスレットのサイズ調整は、付属の工具を使って行う。ストッパーの役割を果たす抑え板の穴に工具を差し込んで開くとロックが外れるので、ストラップの裏側の溝に合わせて移動させる。位置を決めたら、開いている抑え板を押し込んでロックする。また、Dバックルのように上下のブレスレットが繋がっていないため、バックルが外れると時計が落下する危険性もあるが、ヴェアホイのメッシュブレスレットには外れにくいダブルロックを採用しているので安心だ。

素材の質感を活かした竹製ケースにローズゴールドIPの時計が映える

時計に付属するボックスは、中央に「VEJRHØJ」の文字が彫られた竹製。素材を生かしたボックスに、天然素材を使用するヴェアホイのこだわりが感じ取れる。ボックスの底に貼り付けられた起毛生地が、上質感を演出する。ケースの内装はブラックの光沢感のある生地で、ローズゴールドIPの「The ROSE-mesh」が引き立つデザイン。時計のほかには、商品パンフレットとバンドの長さ調整用の工具が付属する。

高い品質とデザイン性で、木製腕時計の新たな価値を創造したヴェアホイ

木製の腕時計では、「テンス(TENSE)」や「ビーウェル(BEWELL)」など、ケースやブレスレットに木を使用した温かみのあるデザインのブランドが知られている。また、北欧デザインにおいては「ノードグリーン(Nordgreen)」や「スカーゲン(SKAGEN)」のような無駄を削ぎ落したミニマルなデザインに特徴がある。この2つの個性を持ち合わせた時計がヴェアホイと言えそうだ。

今回テストした「The ROSE-mesh」は、ケースとブレスレットのローズゴールドカラーと天然木のダークブラウンカラーが同系色で統一されているので、異素材の組み合わせでありながらも一体感のあるデザインになっている。北欧のウオッチブランド「ヴェアホイ(VEJRHØJ)」はシンプルだけど個性的、この相反する要素を両立させた稀有なブランドだといえる。シーンを問わず使用できるシンプルな時計を探しているが、周りとカブらない個性的なデザインを求めている人には、満足度の高い一本となるに違いない。

ヴェアホイ「The ROSE-mesh」 2万8000円/クオーツ(Miyota 2025)。直径40mm、厚さ7.25mm。316Lステンレススチールケース(ローズゴールドIP加工)、ステンレススチールブレスレット(ローズゴールドIP加工)。ミネラルガラス(サファイア加工)、3気圧防水、2年保証。

問い合わせ先:VEJRHØJ ApS(ヴェアホイ エイピーエス) メールアドレス info@vejrhoj.com
https://vejrhoj.jp/?aff=102

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