特殊潜水部隊を支えた伝説の時計を製造
パネライは、1860年にパネライ時計店として創業。当初は輸入時計の販売と修理、照準機など光学機器類を製作していた。イタリア国防省の要請で第一次世界大戦頃から防水時計の開発に着手。試作品を経て1938年に自社開発の蛍光物質ラジオミールを使った初めてのダイバーズを完成させたのが、腕時計ブランドとしての出発点だ。
同社の製品は、イタリア海軍の特殊潜水部隊の任務を支えるなど長く軍用時計専門だったが、欧州時計ファンの熱烈な要望に応えて93年に一般販売を開始。
2002年にマニュファクチュール体制を整えた新工場をヌーシャテルに建造し、05年のキャリバーP.2002を皮切りに自社開発ムーブを展開。08年にP.9000系、11年にP.3000、13年にはP.5 000、14年はP.4000。そして17年にはメンテナンスフリーの驚愕ムーブP.3001/Cを発表するなど、自社開発ムーブを軸に幅広い製品を展開する。