史上最高の時計師の遺産を現代に伝承
ブレゲの創業者であるアブラアン-ルイ・ブレゲは、錘の振動で駆動ゼンマイを巻き上げる自動巻き機構「ペルペチュエル」(1780年)や、精度の安定を図る「トゥールビヨン」(1801年)など、機械式時計機構の元祖となる数多くの発明を成し遂げ、〝時計界の進化を2世紀早めた〞とまで称される時計師。かつての顧客名簿には、かのナポレオンやマリー・アントワネットも名を連ねるほど、絶大な支持を得ていた。
この天才時計師の名は、正当なる継承者としてのブランド名となり、偉大なる先人が残したトゥールビヨンや永久カレンダーなどの芸術的なコンプリケーションウオッチを製造して、卓越した技術力を示してきた。1950年代以降はドレス系だけでなく、フランス海軍航空部隊のための「タイプⅩⅩ」など、ブレゲならではの優雅な造形とタフな機能を融合したモデルでも傑作を世に送り出している。