ドイツ・ザクセン時計の 伝統を継承する直系
A.ランゲ&ゾーネは、1845年、ザクセンで時計師として活躍していたフェルデ ィナント・アドルフ・ランゲが ドレスデン郊外にて創業。1863年にクロノグラフ懐中時計、 1891年には自動巻き懐中時計を完成させるなど、高い技術力で知られる名門マニュファクチュールだ。
第二次世界大戦後に一時期国営化されるが、〝ベルリンの壁〞崩壊に伴って1990年に復興。1994年には「ランゲ 」を 含む第一弾コレクションモデルを発表し、シンプルななかに確固たる気品を備えた仕上がりで時計ファンを魅了する。
ひげゼンマイの自社開発や、 すべてのムーブを2度組み立てる特殊な工程、ザクセン特有のプレート仕上げなど、ムーブにも見どころが多いのが同社の特徴でもある。
【A.ランゲ&ゾーネの代表作】
神秘のベールに包まれた幻想的な月が、実際の天空に現れる様子を描く
ダイアル右下のインダイアルでは、下層に天空ディスク、上層に2つの月を持つムーンディスク(どちらもゴールド製)を採用。昼夜を表わす、青空(昼)と星空(夜)を背景に、月の満ち欠けを立体的に表わす革新機構を搭載。手巻き。18KWGケース。
ダイアル右のサブダイアルで月、左のサブダイアルで曜日&日付け、6時の小窓でムーンフェイズ(122.6年間調整不要)を表示する、アニュアルカレンダー。懐中時計を彷彿させる古典的なダイアル構成が、優雅な佇まいを感じさせるラグジュアリーモデル。手巻き。18KPGケース。
1994年に誕生した、シンプルで優雅な造形が魅力の「サクソニア」が、2015年、37㎜径から35㎜径へサイズダウン。細身の人にも快適な装着性を確保すると共に、ダイアルデザインの変更でよりシャープでエレガントな印象に。シースルーバック。18KWGケース。
ダイアル中央のタイムブリッジの中で、時(左)、秒(下)、分(右)を表示する革新機構を搭載。左右の窓では、分表示用の2枚のディスクと時表示用の1枚のディスクが毎分・時ごと瞬時に転回して時刻を表示する構造に。手巻き。18KPGケース。
【A.ランゲ&ゾーネの新作時計2018】
ラップタイムが計測できるスプリットセコンド・クロノグラフの最高峰と称されるのが、2004年に同社が開発した「ダブルスプリット」。今年は時積算計までスプリット化した「トリプルスプリット」となり、計時可能時間が30分から12時間へ大幅に延長された。また、昨年のSIHH期間中に急逝したブランド再興の祖ウォルター・ランゲ氏へのオマージュとして、彼の曽祖父が考案したジャンピングセコンド機構も完成した。
世界で初めて、時・分・秒のすべてにスプリット針を装備
ダブルスプリットから14年、12時間計にもスプリット針を備え、全積算計がフライバック付きのスプリット機能を搭載。6時位置では最長55時間のパワーリザーブを表示する。
1秒ずつステップ運針する中央のジャンピングセコンドを、2時ボタンで任意に停止できるスタート・ストップ機能搭載。150年前の懐中時計の機能をオマージュとして腕時計に。
○A.LANGE & SÖHNE(A.ランゲ&ゾーネ)
創業年=1845年
創業者=フェルディナント・アドルフ・ランゲ
創業地=ドイツ/ザクセン
現CEO=ヴィルヘルム・シュミット
問A.ランゲ&ゾーネ 03-4461-8080
https://www.alange-soehne.com/ja/