名高いアパレルショップがG-SHOCKの実力を認め、1990年代半ばから次々と別注モデルが実現しました。そのコラボ黎明期の代表格ともいえるのが、初代ユナイテッドアローズモデルです。
アナログウオッチは衝撃に弱いという常識を覆した初代AWがベース
「絶対に針が落ちない」とカシオ技術陣が断言した史上最強のアナログモデル、それが1989年に発売されたAW-500。当初はデジタル液晶に限られていたG-SHOCKですが、ネックになっていた時分針の耐衝撃技術に、絶対的な自信を持っていたのです。デザイン的にもシンプルなラウンド形状がユーザーに高く評価され、後に角型アナログのAW-550、丸型アナログ第2弾のAW-560誕生を促しました。
しかし、シンプルな曲線美が特徴のAW-500に比べて、AW-550、AW-560はたた人気面で劣りました。ユナイテッドアローズをはじめ、数々のオフィシャルコラボで話題になったモデルも、そのほとんどはAW-500がベース。特にさり気ないオレンジが効いているユナイテッドアローズ1stは、アナログG-SHOCKの中でもズバ抜けた人気と高相場を維持しました。
ケースからベルトへ続く一体感が美しいAW-500のフォルムを活かしながら、さり気なくロゴとボタン、時針にオレンジを配した抜群のセンス。ユナイテッドアローズらしいスタイリッシュな控えめデザインをまとった、AW史上に輝く傑作です。
アパレルショップの別注コラボG-SHOCKは数多くありますが、コラボ黎明期にあたる1996年からアナログモデルを採用したのがユナイテッドアローズ。アナログ人気の立役者と表現しても過言ではありません。
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