【ジラール・ペルゴ】アストンマーティンとのコラボから見える「ロレアート」の寛容さと哲学ーー細部際立つグリーンセラミックウオッチ

2023/5/30 12:00

SHARE ON

230年以上の歴史を誇るスイスの名門時計ブランド【ジラール･ペルゴ（GIRARD-PERREGAUX）】は、創業当初からのマニュファクチュール（自社一貫製造）体制を現在も貫き、数々の傑作時計を輩出してきた。とりわけラグジュアリースポーツウオッチの「ロレアート」は、細部まで美しい外装や機能性で世界的に人気を博している。最新作では、同じく高級志向で伝統があるスポーツカーメーカー「アストンマーティン」とコラボレーションし、特徴的なデザインを継承しながら独自の魅力を放つモデルを生み出した。

↑（左／42mm、右／38mm）「ロレアートグリーンセラミックアストンマーティンエディション」

セラミックで深い緑を実現したアストンマーティン第4弾

ジラール・ペルゴの象徴である「ロレアート」は、スポーティなルックスとドレッシーな趣向を融合したラグジュアリーな佇まいを持ち味とする。そのルーツは1975年発表作で、2016年に限定で復活。翌年から現行ラインナップに定着した。

↑初代ロレアートはクオーツ時計が台頭した1975年に誕生。円形の台座に八角形のベゼルという、基本デザインがすでに確立されていた

そんなロレアートと、英国のラグジュアリースポーツカーメーカー「アストンマーティン」のコラボレーションが再び実現した。大小2サイズの展開で、いずれも艶やかなグリーンを纏う。この深い緑は1900年から開催された国別対抗レース「ゴードン・ベネット・カップ」において英国車の色として用いられ、アストンマーティンでは現在も度々使用している。高貴なこの緑を、腕時計の外装として質感や特性で優位なセラミックで実現した。

↑レーシンググリーンはアストンマーティンのキーカラーで、特別車やF1マシンにも使われている。そんなシンボル色をロレアートに持ち込んだ

ラウンド＋オクタゴンの複雑なフォルムがロレアートの真骨頂だが、美しいディテールはグリーンセラミックでも健在。定番のステンレススチールモデルと見比べてもまったく引けを取らず、仕上げも完璧だ。なお文字盤は、3針ならブルー、クロノグラフならパンダダイアルがステンレススチールモデルの人気色で、いずれもオリジナルと同じクル・ド・パリが施されている。一方のコラボレーションモデルはエクスクルーシブなパターン。これも歴史に裏打ちされる技術や哲学、そしてパートナーの魅力を引き出す寛容の精神により創出されたものといえる。

↑（左から）「ロレアート 42mm」、「ロレアートクロノグラフ 42mm」

ジラール・ペルゴとアストンマーティンの関係

時計とクルマ、各々の最先端を走る両社は互いへのリスペクトを軸に2021年2月、複数年にわたるパートナーシップ締結を発表。以来、双方の特徴やコンセプトを反映した限定コラボレーションモデルを過去に三作輩出している。

＜2021年誕生＞ジラール・ペルゴ「スリー・フライングブリッジトゥールビヨンアストンマーティンエディション」／完売済み

＜2021年誕生＞ジラール・ペルゴ「ロレアートクロノグラフアストンマーティンエディション」／完売済み

＜2022年誕生＞ジラール・ペルゴ「ロレアートアブソルートクロノグラフアストンマーティン F1 エディション」／完売済み

一流の技術と理念を体現する唯一無二のグリーンセラミック

ジラール・ペルゴ「ロレアートグリーンセラミックアストンマーティンエディション」
（左／42mm）Ref.81010-32-3081-1CX　338万8000円
（右／38mm）Ref.81005-32-3080-1CX　327万8000円

スチールの約7倍の硬度で、褪色しにくいセラミックをケースからブレスレットまで採用。42mmモデルは厚さ11.08mmで、自社製造のキャリバーGP01800を搭載する。世界限定388本。一方の38mm仕様は厚さ10.27mmで、こちらもマニュファクチュールムーブメントのキャリバーGP03300を搭載。世界限定188本。

共通スペック：自動巻き。セラミックケース（シースルーバック）＆ブレスレット。100m防水。