スイスの伝統的な時計作りを貫き、ユーザー第一主義のコレクションを展開する【オリス（ORIS）】は、2023年も魅力的なニューモデルをリリースしている。とりわけ注目のコラボレーションウオッチは、コレクターから時計に興味のなかった人にまで幅広い層に響くモデルとなっている。
「ダットワット リミテッドエディションⅡ」＆「プロパイロットX キャリバー400 カーミットエディション」
ダットワット限定第2弾は“塩沼”のニュアンスカラー
“よりよい社会への変革”を掲げるオリス。そのエシカルな活動は海から森、動物についてまで多岐にわたる。そのひとつに「ダットワット」（北西ヨーロッパ大陸の一部と北海の間に横たわる水域。また、これに関連する海岸の湿原）への継続的なサポートプログラムがある。多くの動植物が生息する「ダットワット」はユネスコ世界遺産に登録されていることから、活動パートナーには環境負荷に関する基準などで厳格な条件が定められている。オリスはこれを満たす企業として認められており、2度目となるコラボレーションウオッチの製作が許されたのだ。
今回リリースされた「ダットワット リミテッドエディションⅡ」は、「ダットワット」が持つ固有の塩沼にインスパイアされたグリーングラデーションの文字盤を採用している。そして本機は2009本の限定生産モデルとなっており、この数字は「ダットワット」のユネスコ登録年に由来するものとなっている。
オリス「ダットワット リミテッドエディションⅡ」 Ref.01 743 7734 4197-Set 44万円
北海に臨むワッデン海は「ダットワット」と呼称され、塩沼だけでも2300種の生物が生息している。これを保全するために活動するワッデン海連邦事務局をオリスはサポートしており、2021年に続いてのコラボレーションが実現した。9時維持にスモールセコンドを、デイト表示は窓式ではなくサークルデイトウインドを備える。
スペック：自動巻き（Cal.Oris 743）、毎時2万8800振動、38時間パワーリザーブ。マルチピースステンレススチールケース＆ブレスレット（交換用ラバーストラップが付属）、内面無反射コーティングした両面ドームシェイプのサファイア風防、タングステン製ミニッツスケール付きトップリングを備える逆回転防止ベゼル。直径43.5mm。30気圧防水。世界限定2009本。
美しいグリーン文字盤に笑顔のカーミットが月に1回出現!!
着用者の遊び心に訴えるコラボレーションウオッチの製作も、オリスは得意としている。その筆頭が、世界的に知られるアメリカの子供向けテレビ教育番組『セサミストリート』などに登場するカエルのマペット、「カーミット」とのタッグだ。
世界一有名ともいわれるカエルのキャラクターをイメージしたナチュラルカラーのグリーンで文字盤を彩り、周囲の視線を集めるデザインを考案。そのデイト表示には毎月1度、「カーミット」が顔を覗かせるギミックを採用している。この「カーミットデイ」は、“楽しいことを考える日”としてほしいというオリスの願いが込められている。
オリス「プロパイロットX キャリバー400 カーミットエディション」 Ref.01 400 7778 7157-Set 72万6000円
『セサミストリート』に登場するディズニーマペッツ「カーミット」を、カレンダーの1日の代わりにあしらったスペシャルウオッチ。ベースモデルは、チタン外装を多面的かつ美しく仕上げた新世代パイロットウオッチ「プロパイロットX キャリバー400」である。
スペック：自動巻き（自社製Cal.400）、毎時2万8800振動、120時間パワーリザーブ。チタンケース（シースルーバック）＆ブレスレット、内面無反射コーティングした両面ドームシェイプのサファイア風防。直径39mm。10気圧防水。
©Disney
コンセプトは異なれど、紹介した両ニューモデルは地球環境もヒトの心も豊かにする存在となる。これからもオリスはストーリー性を持ち、世の中に問いかけるようなコラボウオッチを発表してゆくに違いない。
オリス久しぶりのクロノグラフは「ダイバーズ65」から
オリスの「ダイバーズ65」は、1965年発表の同社初のダイバーズウオッチに敬意を表し、ミッドセンチュリーのイメージをそのままデザインに生かしたコレクションである。当時、レジャーダイビングが一般に普及し始めた頃であり、そこに着目して開発した歴史的に意義深い復刻時計だが、これにクロノグラフを追加したニューモデルを発表した。 扱いやすい40mm径のステンレススチールケースに、洗練されたモノクロームデザインのブラックダイアルをセット。ストラップは3連式のブレスレット、もしくはスイスの野生鹿の革を環境に配慮した方法で加工したチェルボボランテの鹿レザーストラップが選択できる。搭載ムーブメントは、48時間パワーリザーブのスイス製キャリバーOris 771。2カウンター式で、3時位置に30分積算計、9時位置にスモールセコンドを配する。その他にもカーブした細目のラグ、ドーム型の風防、丸型のプッシュボタンなど、レトロな雰囲気のディテールを持つ。
スペック：自動巻き（自社製Cal.Oris 771）、毎時2万8800振動、48時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース＆ブレスレット、逆回転防止ベゼル、内面無反射コーティングした両面ドームシェイプのサファイア風防。直径40mm。10気圧防水。2023年10月発売予定。 |
問い合わせ先：オリスジャパン TEL.03-6260-6876 https://www.oris.ch/jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text／山口祐也（WATCHNAVI編集部）
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