値段はカジュアルでもルックスはラグジュアリーな新しい時計ブランド「ボーム」 リシュモン グループより誕生!

世界三大ラグジュアリー グループの一角、リシュモン グループより新しいブランド「ボーム」の発足が発表されました。このブランドは製造体制も、価格も、販売方法もグループにとって新しいことばかり。5月15日の発表時から、すでに展開が始まっています。

 

オンラインによるカスタムオーダーに対応。価格はUSD 570〜

新ブランド「ボーム」は、まず2つのコレクションが発表されました。ひとつはユーザーがオンライン上で時計の文字盤、針、ケース、ストラップの組み合わせを自由に選んで注文するカスタマイズモデル。もうひとつが、ブランドのフラッグシップとなるアイコニックモデルです。

アイコニックモデルは、ミニマルなデザインが特徴。ブランコンセプトでもある「リサイクル&アップサイクル」に基づき、ストラップ素材に再生PET樹脂を100%利用しながらより堅牢性を高めたファブリックが使われています。ちなみにアップサイクルとは、元の素材に新たな価値や機能を加えて再利用することです。

 

カスタマイズモデルは41mmと35mmのサイズがあり、自身で時計製作が可能。その組み合わせは実に2000通りあるとのこと。

 

動物性の素材や貴金属は不使用

ボームに使われる素材は、アップサイクルされたファブリックに加え、ストラップにはコルクやコットン、リネンなどを採用。高級時計で一般的なワニ革やカーフレザーなどは、今後も使わないそうです。こうした哲学は、FSC(森林管理協議会)認定を受けた紙だけを利用したパッケージにも投影されています。

 

ここまで徹底して自然派素材、再生素材にこだわる理由は、もちろんブランドの「リサイクル&アップサイクル」の考えがあるから。ただ、言うは易く行うは難し。ただ環境に配慮した製品開発に留まらず、それを美しくデザインすること、魅力的な価格で提供することは、簡単ではありません。

このあたりをうまくまとめあげた「ボーム」の設計は、さすがラグジュアリーウオッチを知り尽くすリシュモン グループです。

しかも基本が受注生産なので、作りすぎや余剰品の廃棄などの問題も解決されて非常に合理的。また、ボームは、海、川、ビーチで投棄されたプラスチックごみを回収するNGO団体「Waste Free Oceans」とも協働していくとのこと。
もちろん、回収されたプラスチックはリサイクル素材として活用されます。

この時計で得られるのは、自分好みの時計を作る満足感のみならず。持続可能な社会への貢献清でもあるわけです。

 

さて、立ち上がったばかりのボームは、いまのところサイトに日本語版はありません。でも、日本でもオーダーはできて、送料はなんと無料。2018年後半には早くも限定コレクションや他ブランドとのコラボレーションも控えているそうですが、こんなに素敵な時計は流行る前に手に入れたいところですね。

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