世界三大複雑機構のひとつトゥールビヨンと個性的なデザインを両立する【ルイ・エラール】と【ブレゲ】の最新作

ミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダーと並んで、世界三大複雑機構のひとつに数えられるトゥールビヨン。技術力の高いブランドのみが作り出せる、この超絶機構を搭載しながらも、デザイン面でも強烈な個性を持った【ルイ・エラール(LOIUS ERARD)】と【ブレゲ(BREGUET)】の新作モデルを紹介する。

アラン・シルベスタインとのコラボレーションモデル

 

これまで、ルイ・エラールは現代的なモダンアートを得意とする時計職人、アラン・シルベスタインと幾つかのコラボレーションモデルを開発してきた。今回、ルイ・エラール、アラン・シルベスタインが、ともに多大なるリスペクトを示す天才時計師、ブレゲが発明した超複雑機構のトゥールビヨン搭載モデル「レギュレーター トゥールビヨン-ルイ・エラール×アラン・シルベスタイン カーキ」を含んだ3部作を発表。2019年から始まったコラボレーションの集大成とも言える内容となっている。

ルイ・エラール史上初めてトゥールビヨン搭載

「レギュレーター トゥールビヨン-ルイ・エラール×アラン・シルベスタイン カーキ」は、ルイ・エラールにとって初めてのトゥールビヨン搭載モデルだ。このトゥールビヨン機構の実装にあたり、ラ・ショー・ド・フォンにアトリエを構えるBCP Tourbillons 開発者であるオリビエ・モリが全面協力。オリビエ・モリは高精度時計製造に精通した人物で、その手腕により、大幅なコストダウンを実現し、通常であれば1000万円を超えることも珍しくないトゥールビヨン機構搭載の複雑機械式時計をリーズナブルな価格設定で提供することを可能とした。

トリプティックの世界限定78セットで発売

チタン製の40mm径ケースには、カーキカラーでデザインされる文字盤をセット。この文字盤の6時位置にはトゥールビヨンが配置され、キャリッジはレギュレーターの秒針の位置から見ることが可能。アラン・シルベスタインならではの原色を随所に使用し、シグネチャーともいえる特徴的な針が採用された文字盤デザインと、トゥールビヨンのユニークな共演は本機ならではの見どころとなっている。「レギュレーター トゥールビヨン-ルイ・エラール×アラン・シルベスタイン カーキ」は、トリプティックと呼ばれる3本セット(レギュレーターモデル、スマイルデイ表示モデルとのセット)のみでの発売となり、世界限定78セットの発売となる。

ルイ・エラール「レギュレーター トゥールビヨン-ルイ・エラール×アラン・シルベスタイン カーキ」 Ref. LE89356TT06BTT89 484万円(※トリプティック3本セットの価格)/手巻き(Cal.BCP T02)、毎時2万1600振動、約100時間パワーリザーブ。チタンケース、ナイロンストラップ。ケース径40mm。10気圧防水。世界限定 78 本。レギュレーターモデル、スマイルデイ表示モデルを含むトリプティック3本セットのみでの発売。

 

問い合わせ先:大沢商会 時計事業部 TEL.03-3527-2682 https://www.josawa-watch.com/louis_erard.html ※価格はすべて記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

 

「クラシック トゥールビヨン」に贅沢に宝石を使用

 

トゥールビヨンの本家、ブレゲからは「クラシック トゥールビヨン」コレクションに、2つのモデルが新たに追加された。2モデルともに宝石を贅沢に用いたラグジュアリー仕様となり、18Kホワイトゴールド製のモデルは、ベゼル、ラグ、リュウズに70個のダイヤモンド(約2.145カラット)をセット。キーカラーはブルーとなり、美しく輝くブルーマザーオブパール文字盤にはダイヤモンド6個(約0.0596カラット)があしらわれ、 6時位置にはトゥールビヨンがレイアウトされる。このトゥールビヨン上には、45個のスノーセッティングのダイヤモンドから成る流れ星をかたどったブリッジが姿を見せ、本機の象徴的なディテールとなっている。文字盤カラーと調和するミッドナイトブルーのアリゲーターストラップも気品と洗練を漂わせ、ブレゲらしい仕上りだ。

18Kローズゴールド製モデルはレッドがキーカラー

18Kローズゴールド製モデルは、こちらもベゼル、ラグ、リューズに70個のダイヤモンド(約2.145カラット)をセット、文字盤には281 個のダイヤモンド(約0.837カラット)が散りばめられる。12時位置のチャプターリングはナチュラルホワイト・ マザーオブパール製で、6時位置のトゥールビヨンは、オーバルシェイプの小窓に組み込まれ、14 個のダイヤモンドで構成された曲線を描くブリッジが上部に配される。キーカラーはレッドとなり、艶やかな光沢が美しいクリムゾンレッドのアリゲーターストラップが、本機の存在感を際立たせている。18Kホワイトゴールド製モデル、18Kローズゴールド製モデルともに35mm径のケースを採用し、振動数2.5 Hzの手巻ムーブメント、キャリバー187Dを搭載する。

どちらも一度は目にしたい珠玉のタイムピース

ルイ・エラールは、モダンデザインにトゥールビヨンを巧みに落とし込み、ブレゲは贅沢に宝石を用いることでトゥールビヨンを華やかに演出した。どちらもブランドの卓越した技術とアイデアが凝縮されており、機械式時計の愛好家ならば、一度は目にしたいタイムピースといえるだろう。

ブレゲ「クラシック トゥールビヨン 3358」 Ref.3358BB/VD/986/D0 2068万円/手巻き(Cal.187D)、毎時1万8000振動、50時間パワーリザーブ。18Kホワイトゴールドケース(シースルーバック)、アリゲーターストラップ。直径35mm、厚さ9.3mm。3気圧防水。

ブレゲ「クラシック トゥールビヨン 3358」 Ref.3358BR/8D/986/D0 2215万4000円/手巻き(Cal.187D)、毎時1万8000振動、50時間パワーリザーブ。18Kローズゴールドケース(シースルーバック)、アリゲーターストラップ。直径35mm、厚さ9.3mm。3気圧防水。

 

問い合わせ先:ブレゲ ブティック銀座 TEL.03-6254-7211 https://www.breguet.com/jp ※価格はすべて記事公開時点の税込価格です。

Text/三宅裕丈

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