スイス高級時計ブランド【CORUM(コルム)】より、世界限定18本の希少な「ゴールデンブリッジ ラウンド 43」が日本に初入荷した。価格は3300万円(税込)となる。
ゴールデンブリッジコレクションについて
名だたる時計ブランドを渡り歩き、多くの世界的なコレクションを生み出してきたルネ・ヴァンヴァルトは、1955年にコルムを創業。2000年には、時計業界のノーベル賞ともいわれるガイア賞のクリエイション部門を受賞し、時計業界での名声を確立。一方で、独立時計師ヴィンセント・カラブレーゼは、1977年に縦一列に並んだ斬新なバゲット型ムーブメントを搭載したプロトタイプを製造し、ジュネーブの国際発明展で金賞を受賞した。
製品化に向けて名だたる時計ブランドを訪問するなかで、ヴィンセント・カラブレーゼはルネ・ヴァンヴァルトに出会う。アバンギャルドな時計を作り続けてきた共通点を持つ2人は意気投合し、出会ってわずか数時間で製品化の契約を結ぶこととなる。この2人の運命的な出会いがきっかけとなり、「黄金の架け橋」=「ゴールデンブリッジ」と名づけられた名作が誕生した。
独創的なバゲット型ムーブメント
パーツが縦一列に並ぶバゲット型ムーブメントは、柔らかく加工が難しいとされる18金の地板を採用。スイスにおけるアール・ヌーヴォーの様式の一つであるスティル・サパンに基づき、地板に「美術」「芸術」の花言葉を持つアカンサスとシダ植物のエングレービングが施されている。さらに、ネジ・歯車・香箱といった目に見える全てのパーツが丹念に磨き上げられている。ムーブメントの巻き過ぎによる不良を防ぐため、ヴォーシェ社によって改良されたスリッピングシステムも採用した。カラブレーゼとヴァンヴァルトは、ムーブメントが主役となるコレクションを作るという理念のもと、高い技術力で18金の実装に成功し、ゴールデンブリッジのための独創的なムーブメントを完成させた。
18金の地板の強度に合わせて、歯車を薄く・軽く加工し、絶妙なバランスで組み上げており、従来の2針ムーブメントの部品数約70個に対し、ゴールデンブリッジはその2倍となる約140個のパーツから構成されている。限られたスペースで細かなパーツを組み立てる高度な作業ができる技術者は、コルム社でわずか2名のみ。優れた技術力を持つ職人によって作られるこのモデルは、年間生産本数150本程度と希少性が高い。
コルム「ゴールデンブリッジ クラシック」 Ref.B113/02890 770万円/手巻き(Cal.CO 113)、約40時間パワーリザーブ。18Kローズゴールドケース(シースルーバック)、アリゲーターストラップ。サファイアクリスタル風防(無反射加工)。縦51×横34mm、厚さ11.35mm。3気圧防水。
18Kローズゴールドに虹色の宝石をあしらった限定モデル
18Kローズゴールドケースに、3種類・計96石(ベゼル52石、ラグ44石)のバゲットカットされた宝石を表側から爪が見えないようにセットする職人技、インビジブルセットであしらった豪華な仕様が特徴。3時~5時側のベゼル・ラグに緑色のツァボライトを22石、9時側のベゼルに赤色のルビーを6石、残りの部分に橙・黃・青・紫と色味が異なるサファイアを68石あしらい、それぞれの宝石が幸運の前触れといわれる虹のように輝く。ツァボライト・ルビー・サファイアは、それぞれ「友愛・慈愛」「良縁・勝利」「成功・誠実」の石言葉を持っており、「人との出会いを生み、挑戦を応援する時計」というゴールデンブリッジのコンセプトにふさわしい宝石といえる。
バゲット型ムーブメントの両サイドにある橋型のディテールは、1937年にサンフランシスコで開通し、1964年まで吊り橋として世界最長記録を保持していたゴールデン・ゲート・ブリッジから着想を得た独自デザイン。そこにラウンド型にカットした108石のダイヤモンドをセットし、ラグジュアリーな仕上げが施されている。
コルム「ゴールデンブリッジ ラウンド 43」 Ref.B113/04454 3300万円/手巻き(Cal.CO 113)、約40時間パワーリザーブ。18Kローズゴールドケース(シースルーバック)&ブレスレット。サファイアクリスタル風防(反射防止加工)。直径43mm、厚さ8.8mm。3気圧防水。世界限定18本。
問い合わせ先:ジーエムインターナショナル TEL.03-5828-9080 https://corumwatch.jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/平野翔太(WN編集部)
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