【ジャケ・ドロー(JAQUET DROZ)】から、東洋の暦で巳年にあたる新年を迎えるにあたり、マザーオブパールとソノラサンライズの文字盤を備えた2つのユニークピースを発表。両方とも世界に1本のみの希少なモデルとなる。
職人技が光る立体的な蛇をあしらった巳年ウオッチ
ジャケ・ドローの新作「オフィディアン・アワー」は、レッドゴールド製のケースに、ブランド初となる針を廃した設計を採用したユニークピースだ。時と分はゆっくりと回転するディスクに表示され、蛇の頭が時を示して、尾が分を示す独自の方法で時刻を読み取る。曲がりくねったソリッドゴールドの蛇の体には、グラデーションカラーのエナメルが艶やかに施され、幻想的な輝きを放つ。さらに、特徴的な蛇のモチーフは、ジャケ・ドローのパートナーであり、「ロード・オブ・ザ・リング」のイラストレーター兼コンセプチュアル・アーティストであるジョン・ハウ氏がデザインを担当している。
長い蛇の体は、「福」の文字を描いているかのように配置され、5つのソリッドのホワイトゴールドの塊から彫り出したものを継ぎ目のないひとつのモチーフに見えるよう組み立てられている。最も厚みのある部分は4mmもある立体的で迫力のある蛇が、文字盤上で存在感を放つ。蛇の滑らかな曲線は、これまで形状の複雑さゆえにエナメル装飾がほぼ不可能とされてきた。なぜなら、焼成前のエナメルはパウダー状で、曲線全体に均一に塗布することが技術的に困難なためだ。しかし、ジャケ・ドローの職人たちは、この難題を克服し、新たな美を表現してみせた。「オフィディアン・アワー レッドゴールド – ソノラサンライズ」は、ブラッドレッドのモチーフと交互に配置して神秘的なコントラストを形成した。「オフィディアン・アワー レッドゴールド – マザー オブ パール」は、エナメルを蛇の体の細かい凹凸にまでむらなく施すことで薄いグリーンから濃いグリーンへに変化していくグラデーションを生み出した。さらに、金枠で囲まれた浅い穴状の部分にエナメルを塗布し焼成後、職人が手作業で研磨。ホワイトゴールドの表面は、光を受けて輝く。この芸術的なディテールを彩るのが、ジョン・ハウ氏デザインの「Ruyi(如意)」モチーフ。古来、守護と幸運の象徴とされてきたその意匠は、蛇の体に独特の個性をもたらしている。
「オフィディアン・アワー レッドゴールド – ソノラサンライズ」の文字盤は、ゴージャスなマザーオブパールに竹をモチーフとしたグラデーションの細密画が施されている。「オフィディアン・アワー レッドゴールド – マザー オブ パール」の文字盤には、ジャケ・ドロー初となるソノラサンライズ。採用されたのは、ひとつの石の中に、ブラックインクルージョンを含む柔らかな色味のグリーンと、濃いマーブル模様が入ったブラッドレッドの補色が共存しているものを厳選して使用。これほど小さなサイズでカラーが鮮明な石を見つけるのも困難であるが、厚さわずか0.8mmの文字盤に切り出すのはさらに極めて困難な作業だ。2つのユニークピースは、どちらもグリーンのラバーストラップを組み合わせた。裏蓋はシースルーバックになっており、レッドゴールド製ローターには、「如意」のモチーフをあしらったソノラサンライズまたはマザーオブパールのインサートが備わる。高い耐磁性を持つシリコン製ヒゲゼンマイを組み込んだムーブメントの動きを鑑賞できるのは、オーナーだけの特権である。
2025年の巳年を祝う時計が、各ブランドから続々と登場している。ジャケ・ドローが生み出した「オフィディアン・アワー」は、細部にまで職人技が宿る、極めて精緻なユニークピースだ。この時計を手にすることができたオーナーには、幸運が舞い込むかもしれない。
ジャケ・ドロー「オフィディアン・アワー レッドゴールド – ソノラサンライズ」 Ref.J0050230021 価格問い合わせ/自動巻き(Cal.2653)、毎時2万8800振動、68時間パワーリザーブ。18Kレッドゴールドケース(シースルーバック)、ラバーストラップ。直径41mm、厚さ13.78mm。3気圧防水。世界限定1本。
ジャケ・ドロー「オフィディアン・アワー レッドゴールド – マザー オブ パール」 Ref.J0050230031 価格問い合わせ/自動巻き(Cal.2653)、毎時2万8800振動、68時間パワーリザーブ。18Kレッドゴールドケース(シースルーバック)、ラバーストラップ。直径41mm、厚さ13.78mm。3気圧防水。世界限定1本。
問い合わせ先:ジャケ・ドロー ブティック銀座 TEL.03-6254-7288 https://www.jaquet-droz.com/ja
Text/平野翔太(WN編集部)
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