新作時計エキシビション「LVMH ウォッチウィーク」で発表された注目作を解説【ウブロ】ロングパワーリザーブの「ビッグ・バンメカ-10」が小型化

2025/3/21 21:15

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LVMH（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）グループが主催する高級時計のイベント、「LVMH ウォッチウィーク」が先日開催され、LVMHグループに所属する計9つのブランドが集ってニューモデルを発表した。世界中から注目を集めるこれらの新作を、ブランドごとに紹介する。本記事では、異なるマテリアルやアイデアを融合させるコンセプトで独自の世界を築く【ウブロ（HUBLOT）】のニューモデルを解説。

メカでもマテリアルでもウブロは技術革新を継続

LVMH ウォッチウィークでも精力的に新作を発表することで知られるウブロ。2025年最も注目を集めているのが、約10日間パワーリザーブを維持しながら、残量表示の読み取りやすさや小型化を成し遂げた新キャリバーを搭載する新生「ビッグ・バンメカ-10」だ。さらにスケルトナイズされ、美的価値も上昇している。その他は生産本数がごくわずかなリミテッドエディションで、「スピリットオブビッグ・バン」には新色と干支モチーフのバリエーションが登場。エメラルドグリーンのSAXEMモデルも、アヴァンギャルドなウブロらしい新作だ。

約10日巻きのビッグ・バンが小型化とデザインを最適化

ウブロ「ビッグ・バンメカ-10」　（上）Ref.444.QN.1170.NR　376万2000円　（下左）Ref.444.NX.1170.RX　315万7000円　（下右）Ref.444.OX.1180.RX　586万3000円

これまで直径45mmだったビッグ・バンメカ-10を再設計し、新開発キャリバーによって42mmへのダウンサイジングを実現。同時にインジケーター位置も変更した。ケースはフロステッドカーボン、18Kキングゴールド、チタニウムを用意。

共通スペック：手巻き（Cal.HUB1205）、約240時間パワーリザーブ。直径42mm、厚さ13.9mm。10気圧防水。

約10日間パワーリザーブは香箱2個で確保。残日数は3時位置の表示で知らせる。地板は3本のブリッジから構成され、サテン加工の表面と手作業による面取りで装飾。ケース色に合わせた仕上げも特徴だ

約10日間のパワーリザーブを誇るキャリバーHUB1205。ケースバック側からの眺め

エメラルドグリーンに輝くSAXEMの最新作

ウブロ「ビッグ・バントゥールビヨンオートマティックグリーン SAXEM」　Ref.429.JG.0110.RT　3164万7000円

素材革新の先駆者でもあるウブロは、サファイアクリスタルよりも高い輝度と色彩の可能性を持つSAXEMを時計界で初、唯一採用してきた。新作は自社製トゥールビヨンを搭載し、精悍な印象の仕上げを施す。

スペック：自動巻き（Cal.HUB6035）、毎時3万6000振動、72時間パワーリザーブ。SAXEMケース（シースルーバック）、ラバーストラップ。直径44mm、厚さ14.4mm。3気圧防水。世界限定18本。

ウブロ「ビッグ・バントゥールビヨンオートマティックグリーン SAXEM」　Ref.429.JG.0110.RT

干支・蛇を全体にあしらったトノーモデル

ウブロ「スピリットオブビッグ・バンイヤーオブスネーク」　Ref.642.CI.0180.RX.CNY25　481万8000円

2016年以来続く、アジアの旧暦を祝う特別仕様の2025年版。スネークをモチーフとする装飾を自動巻きCal.HUB4700の構造がわかる文字盤、セラミックベゼル、ラバーストラップにそれぞれあしらう。

スペック：自動巻き（Cal.HUB4700）、毎時3万6000振動、50時間パワーリザーブ。セラミックケース（シースルーバック）、ラバーストラップ。直径42mm、厚さ14.1mm。10気圧防水。世界限定88本。

サンドベージュ、ダークグリーン、スカイブルーのセラミックケースモデルを発表

ウブロ「スピリットオブビッグ・バン」　（左）Ref.642.CZ.6110.RX　（中）Ref.642.GX.5210.RX　（右）Ref.642.EX.5110.RX　各376万2000円

これまでビッグ・バンのみで展開していた3つのカラーセラミックを、スピリットオブビッグ・バンで初採用。毎秒10振動の名機、エル・プリメロを独自にモダナイズしたキャリバーHUB4700を搭載する。

共通スペック：自動巻き（Cal.HUB4700）、毎時3万6000振動、50時間パワーリザーブ。セラミックケース（シースルーバック）、ラバーストラップ。直径42mm、厚さ14.1mm。10気圧防水。各世界限定200本。

カラーセラミックとブラックセラミックをサンドした独創的なケース。側面にもウブロを象徴するH型の機能ビスがセットされている

「ウブロ銀座ブティック」5周年記念限定モデルも登場

2020年にオープンし、2025年で5周年を迎えた銀座の直営ブティックは、随一のラインナップや国内外から人々が訪れる東京という立地から、連続して世界No.1の売り上げを記録している。そのアニバーサリーイヤーに相応しい記念限定として、ビッグ・バンウニコのブラックアウトバージョンをリリース。本機はLVMH ウオッチウィーク発表作ではないものの、注目を集めている。

ウブロ「ビッグ・バンウニコオールブラックギンザブティック」　Ref.441.CS.1140.RX.HBG25　345万4000円

ウブロは2006年、インビジブル・ビジリティ（見えない可視性）を掲げ、オールブラックモデルを発表。以来、人気色であるブラックを基本に、シャイニー加工を施した42mm径セラミックケース、漆黒に仕上げられたCal.HUB1280ウニコを備える。

スペック：自動巻き（Cal.HUB1280）、毎時3万6000振動、約72時間パワーリザーブ。セラミックケース（シースルーバック）、ラバーストラップ。直径42mm。10気圧防水。限定50本。

問い合わせ先：LVMH ウォッチ・ジュエリージャパンウブロ　TEL.03-5635-7055　https://www.hublot.com/ja-jp

※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

◎本記事は『ウオッチナビ 2025 Spring Vol.97』より抜粋・編集しています。

Text／WATCHNAVI編集部

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