世界的な人気を誇るラグジュアリーメゾン【ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)】が最新作を発表。ブランドを象徴する「タンブール」をセラミックとローズゴールドで再構築した「タンブール オトマティック セラミック」が発売となる。

独自のセラミックカラー、ブラウンセラミックを新開発
ルイ・ヴィトンはブレスレット一体型のラグジュアリーウオッチ「タンブール」をセラミックで再構築するため、メゾンの象徴であるトランクから着想を得て、独自のセラミックカラーとなるブラウンセラミックを開発した。セラミック(ZrO2 酸化ジルコニウム)は、優れた耐久性と傷や腐食への強さ、軽量性、低アレルギー性を誇り、滑らかな肌触りと独特の光沢が特徴。セラミックでのブラウンの表現は、ブラックやホワイトに比べて難しく、ウオッチメイキングアトリエ、ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンが理想の色調を追求し、高度な技術と複雑な工程を経て完成させた。2002年の初登場以来、「タンブール」の文字盤を特徴づけてきたブラウンだが、今回、ブラウンセラミックとしてより深く艶のあるカラーに進化し、本機の個性を決定づける重要な要素となっている。

異なる仕上げで構成されるステップダイアルを採用
本機のモノクロームな美しさを際立たせるのが、ブラウンを基調とするステップダイアルだ。中央部は縦のサテン仕上げ、アワーディスクはサンドブラスト、スモールセコンドカウンターはスネイル仕上げが施され、その豊かな表情はセラミックケース&ブレスレットに完璧に調和。18Kローズゴールド製の針、マーカー、数字には手作業で塗られたスーパールミノバ®がブルーの輝きを添え、どんな環境でも優れた視認性を確保する。各部品に施された手作業の仕上げも素晴らしく、ケースとブレスレットはポリッシュ、サテン、マイクロブラスト仕上げを巧みに組み合わせ、光の反射を美しく演出。ゴールド製モデルと同等の厳格な基準で作られ、機械的な工程では不可能な面取りや多様な表面仕上げは、職人の手作業で行われている。セラミックの滑らかで丸みを帯びた形状を考慮すると、この作業は特に繊細さを要求され、セラミック部分の製造と仕上げには合計90時間を要するが、その半分が手作業によるものだという。

全面的に再設計されたブレスレット
本機の開発に合わせて、ブレスレットも流れるようなデザインと人間工学に基づいた快適さを維持しつつ、ケースと一体化するよう全面的に再設計。フォールディングバックルに向かって徐々に細くなるブレスレットは手首にぴったりとフィットし、各リンクは丸みを帯びたカーブにより耐久性と美しさを両立。手作業で施されたサテン仕上げの表面は、光の角度によって繊細な陰影を生み出し、同じく手作業で磨き上げられた面取りやポリッシュ仕上げのローズゴールド製センターリンクと織りなす美しいコントラストも、本機の見どころとなる。

自社製の自動巻きムーブメント、キャリバーLFT023
本機を駆動させるのは、ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンがムーブメント専門のル・セルクル・デ・オルロジェと共同で設計した自動巻きムーブメント、キャリバーLFT023だ。ゴールド製コンテナに収められたこの自社製ムーブメントは、他の「タンブール」コレクションと共通で、50時間のパワーリザーブを備え、4Hzの振動数で日差-4秒から+6秒の高い計時精度を実現。メゾンの技術が凝縮された、このムーブメントはシースルー仕様のケースバックから存分に鑑賞可能だ。
ルイ・ヴィトン「タンブール オトマティック セラミック」 Ref.W1CR10 自動巻き(Cal.LFT023.01)、毎時2万8800振動、50時間パワーリザーブ。セラミック&18Kローズゴールドケース(シースルーバック)&ブレスレット。サファイアクリスタル(反射防止コーティング)。直径40mm、厚さ8.3mm。5気圧防水。
問い合わせ先:ルイ・ヴィトン カスタマーサービス TEL.0120-00-1854 https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/homepage ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈
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