ドイツの至宝「A.ランゲ&ゾーネ」から突如発表されたエナメル文字盤の1815 トゥールビヨン

ドイツ・ザクセン王国に伝わる時計作りの伝統を継承するA.ランゲ&ゾーネが、今年のSIHHで未発表の新作を公開しました。エナメル文字盤が美しい独創コンプリケーションの限定仕様は、参考予価は19万8000ユーロ(ドイツ国内VAT含む)となります。

 

エナメル文字盤の中で躍動する革新のトゥールビヨン

今回発表された「1815 トゥールビヨン」は、赤い12の文字が目を引く特別ダイアル採用モデル。このようなデザインは、かつて懐中時計の時代に使われていたものですが、現代では新鮮な印象を受けます。

A.ランゲ&ゾーネ「1815 トゥールビヨン」参考予価19万8000ユーロ(ドイツ国内VAT含む)/Ref.730.079F 手巻き(Cal.L102.1)、プラチナケース、アリゲーターストラップ、直径39.5mm/厚さ11.3mm

この赤色を映えさせる艶やかなホワイトダイアルは、エナメルでできています。ここが本機の最大の特徴。古くから時計の文字盤に使われていた手法をクラシックな「1815」の文字盤に使うことで、非常に味わい深いフェイスに仕上がっています。ちなみに、エナメルの上に赤色を乗せるには、ただでさえ手間のかかるエナメル文字盤にさらなる工程が加わることになります。しかも品質にこだわるA.ランゲ&ゾーネなので、その時間のかけ方は相当なものと推測されます。

6時側の開口部からは、A.ランゲ&ゾーネが誇るストップセコンド機構&ゼロリセット機構を同時搭載したトゥールビヨンの動きが確認できます。

針は動きを止め、一瞬で0時に戻る

一般的なトゥールビヨンはその構造上、キャリッジの中心と秒針が同軸にくるのですが、部品加工の困難さや厚みなどの問題から秒針がセットされることはほぼありません。
また、機構の繊細さからキャリッジの回転運動やテンプの振動を止めることなど、できるわけがないと考えられていました。つまり、世のトゥールビヨンの多くが、精度を保つための機構でありながら、秒単位で正確な時刻合わせができないのです。

この長年の矛盾をついに解消した「1815 トゥールビヨン」は、複雑時計の代名詞に実用性を与えた画期的なコンプリケーションといえます。どのような動きをするのか、動画でご確認ください。

懐中時計に範をとったどこまでもクラシカルなエナメル文字盤の中で、最新にして時計界唯一のトゥールビヨン機構を秘めた珠玉の一本。世界限定100本のみ作られる希少な技術の結晶体は、多くの時計愛好家で争奪戦が繰り広げられることでしょう。

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