ポロ競技のために開発された反転式の角型ケースを備えたレベルソは、2016年に誕生85周年を迎えました。この節目にコレクションが一斉再編され、装いも新たに生まれ変わったロングセラーの魅力を最新世代で改めて振り返ります。
最新世代の主軸は「ワン」「クラシック」「トリビュート」
反転式の角型ケースとアールデコ様式のデザインは、1931年から続くレベルソのアイデンティティ。最新世代でも、重要なデザインコードとなっています。ただし、コレクションは「ワン」「クラシック」「トリビュート」という3種類に大別されました。
最小サイズとなるワンはレディス向けに作られたモデルで、クラシックはスモール、ミディアム、ラージの3サイズ展開。これらとは別に、ジャガー・ルクルトが培ってきた伝統が盛り込まれたモデルが「トリビュート」となります。
黄金比に基づく新設計のクラシック
![↑ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック・ミディアム」98万8200円/Ref.Q253 84 20](https://watchnavi.getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/JLC-01_Jaeger-LeCoultre-Reverso-Classic-Medium-1.jpg)
最もベーシックなモデルとなるのが、レベルソ・クラシック・ミディアム。黄金比に基づく新設計のケースは、手首にフィットするよう絶妙に改良が施されました。全体は縦40.1×横24.4mm、厚さは9mmというサイズで、ケースを反転させるとパーソナライズできるプレーンバックが現れます。
上下に入ったゴドロンラインやブルーのバトン針、ギョシェ装飾の入った文字盤など、伝統のスタイルはそのまま踏襲されています。
![↑ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック・ラージ・デュオ」272万7000円/Ref.Q383 24 20](https://watchnavi.getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/94302490cc20b38673b77fa6801ca2fe-1.jpg)
クラシックでもう一つアイコニックなモデルが、デュオフェイスのモデル。24時間表示付きの表面と、時分針のみを持つ裏面で2つの時間帯を示すことができます。
縦47×横28.3mmのラージサイズには、38時間パワーリザーブを有する自動巻きCal.969を搭載。裏面の中央部には自動巻きローターが回転する様子が確認できます。写真はブラックですが、新設されたアトリエ レベルソによりデュオの裏面の文字盤色が選べるサービスもあります。
ちなみに、レベルソのクラシックのラインは、すべて自動巻きです。
マニュファクチュールの伝統が宿るトリビュート
トリビュートは、クラシックの上位ライン。ジャイロトゥールビヨンを筆頭に、カレンダーモデルやデュオモデルを展開。文字盤はアプライドインデックスとドフィーヌ針を組み合わせるなど、より手の込んだ造りとなっています。
![↑ジャガー・ルクルト「レベルソ・トリビュート・デュオ」148万5000円/Ref.Q390 84 20](https://watchnavi.getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/fb716b9a542bdff3c9ea18e1a1802cea.jpg)
トリビュートのコンセプトを最もわかりやすく体現するのが、レベルソ・トリビュート・デュオです。表面にはブルーのアプライドインデックスとドフィーヌ針を装備。裏面にもスモールセコンド付きの時分針を備えています。反転式ケースの上部にはレバースイッチが隠されており、裏面の時針だけを1時間単位で調整可能。第二時間帯の設定に配慮した仕様となっています。
![↑ジャガー・ルクルト「レベルソ・トリビュート・カレンダー」310万5000円/Ref.Q391 24 20](https://watchnavi.getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/JLC-06_Jaeger-LeCoultre-Reverso-Tribute-Calendar_front.jpg)
カレンダーモデルは、手作業によるハンマー仕上げで作られた月の姿が特徴。裏を返せばスレートグレーダイアルにディスク式のデイ/ナイト表示を備えた第二時間帯表示が現れます。サイズは縦49.4mm×横29.9mm。複数の機能を持ちながら厚さは10.9mmにまで抑えた点も、好印象です。
![jlc-05_jaeger-lecoultre_reverso_tribute_gyrotourbillon_back%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc](https://watchnavi.getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/12/6ca9a426993250c36f11c406f46ae6a6.jpg)
ジャガー・ルクルトの技術力を結集させたジャイロトゥールビヨンは、前作より40%の省スペース化を実現した2軸の立体トゥールビヨン。独自の「ジャイロラボ」テンプと半球形ヒゲゼンマイを備え、新たな精度追求の形を示しました。ケースはプラチナ製で縦51.2×横31mm、厚さ12.4mm。裏面には24時間で1周するセカンドタイムゾーン表示も備えています。
いまや角型ドレスウオッチの大定番に君臨するレベルソ。時計通を自認する人であればトリビュートを選びたいところでしょう。一方、大切な人へのギフトや節目の思い出として手に入れるなら、クラシックモデルのプレーンバックにメッセージを込めて。レベルソは、選ぶ人によって様々な魅力があります。それこそが、長く愛され続けてきた理由なのかもしれません。
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