【セイコー(SEIKO)】は、2025年9月13日(土)から21日(日)まで9日間にわたって国立競技場(東京・新宿区)で開催される世界最大級のスポーツイベント、東京2025世界陸上にて、オフィシャルタイマーを務める。これに加え、同大会と連動した各種イベントを開催する。

短距離種目に新たに開発したVTTを導入
セイコーは、1964年の東京オリンピックで公式計時を担当して以来、スポーツ計時・計測の分野で絶え間ない技術革新を重ねてきた。世界陸上では、1987年の第2回ローマ大会から19大会連続でオフィシャルタイマーを務めており、今大会でもその揺るぎない精度と信頼性によって、競技の記録を正確に刻んでいく。
東京2025世界陸上では、100m走から400mハードルまでの短距離種目に新開発のVTT(Video Track Tracking system)が導入される。これは、競技場全体に設置された12台のカメラがAIの力を借りて選手一人ひとりの動きを追跡し、ラップタイムやスピードといった詳細なパフォーマンスデータをリアルタイムで計測・表示するシステムだ。これらのデータは、テレビ中継やスタジアムの大型ビジョンを通じて観客に共有され、競技の醍醐味をより深く伝える役割も果たす。

本大会限定で、800m以上の中長距離種目で最後の1周に突入する際に審判が鳴らす「ファイナルラップベル」も新たに制作された。お寺の鐘などを手掛ける富山県高岡市の老子製作所が青銅で鋳造したもので、重厚な佇まいと澄み切った音色が特徴。この鐘を吊るす紐には、創業100年以上の老舗、龍工房が江戸組紐の伝統技術を駆使して作り上げたものが使われている。国立競技場に響き渡る「ファイナルラップベル」の音も、大いに注目したいところだ。

東京2025世界陸上に連動した各種イベントを開催
また、セイコーはスポーツブランディングのコンセプト“A TRUE MOMENT”を掲げ、計時技術でアスリートの一瞬を刻むだけでなく、多岐にわたるイベントで大会を盛り上げる。そのひとつが、セイコーハウスホールで開催される特別展示「HARMONY OF THE MOMENTS」だ。ここでは世界陸上の歴史を12の展示物と音で体験できる「12 MOMENTS」をはじめ、選手の精神世界に没入できる「BEYOND MOMENTS」、大会記録が更新されるたびに展示が増える「REALTIME RECORDS」など、さまざまな企画を用意。大会期間中、セイコーハウスの時計塔は大会のテーマカラーである江戸紫色にライトアップされ、大会ロゴ入りの特別なフラッグも掲出される。ストリートアートカンパニー「OVER ALLs」とのコラボレーションによる、東京2025世界陸上での活躍が期待される選手を描く巨大壁画アートも展示。

国立競技場外では、特設のコマーシャルディスプレイが出展され、マラソンで使用されるスポーツタイマーを使ったミニゲームコーナーや、限定ウオッチ・クロックの販売コーナーを併設。また、9月20日(土)には、陸上女子100mの日本記録保持者である福島千里氏を講師に迎えた子供向けの陸上教室「時育® セイコースポーツアカデミー」を国立競技場で開催される。さらに、国立競技場近くのロイヤルガーデンカフェ青山では、“A TRUE MOMENT”のコンセプトを表現した特別なカフェ空間が出現し、限定のオリジナルメニューを提供するなど、関連イベントもたくさん開催される。
これほど多岐にわたる関連イベントの展開には驚きを覚える。セイコーは、オフィシャルタイマーとしての役割を超え、これらの活動を通じて、東京2025世界陸上の熱気と感動をより多くの人々と分かち合い、東京の街全体を盛り上げるという強い意志の表れといえるだろう。

【HARMONY OF THE MOMENTS】
開催期間:9月12日(金)~9月21日(日)平日・土日祝:11:00~19:00
開催場所:セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4丁目5‐11 セイコーハウス6階)
入場料:無料

【セイコーコラボカフェ Seiko “0.001” café】
開催期間:9月11日(木)~9月21日(日)平日11:00~19:00 土日祝:9:00~22:00(11日は17時より営業)
開催場所:ロイヤルガーデンカフェ青山 (東京都港区北青山2丁目1-19)
問い合わせ先:セイコーウオッチお客様相談室 TEL.0120-061-012 https://www.seikowatches.com/
Text/三宅裕丈
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