流行を問わない伝統的な意匠は一生モノとしてふさわしいもの。
10年後、20年後も愛着を持って付き合っていけるような時計に出会えれば理想的です。
今回は、入門機ながらも人生の一部に寄り添ってくれるような時計を4本ご紹介。
とっておきのブランドストーリーを内包したモデルは必見です。
ブランドならではの語るべき逸話や伝説はステイタスに直結し、一生使える満足感に変わることでしょう。
<ブランドヒストリーで差がつくクラシカル時計4選>
・モンブラン「ヘリテイジ クロノメトリー オートマティック」
ミネルバから継承した文字盤デザインを採用するクラシカルな2針ウオッチ。
サンレイ仕上げを施したシルバーホワイトのダイアルが美しい逸品です。
随所に配した18KRGの輝きが高級感を演出してくれます。
ブランドヒストリー
1856年にスイスで創業された時計工房「ミネルバ」。
1916年には100分の1秒を計測できるムーブメントを開発。プロ仕様の時計ブランドとしての地位を築きました。
2007年よりモンブラン傘下。(写真は現在のミネルバ本社)
・フレデリック・コンスタント「クラシック カレ ハートビート&デイト オートマチック」
同社が考案したオリジナルのスケルトンデイトや、精緻な動きのテンプを小窓から鑑賞できるドレスウオッチ。
ローマ数字のインデックスが文字盤を引き立たせます。
角型ケースがクラシカル感満点なひと品。
ブランドヒストリー
1994年、クオーツとの違いがひと目で分かるようにデザインした世界初のオープンダイアル「ハートビート」ウオッチを発表。
文字盤上に小窓を開けたデザインは、時計のメカニカル部分を見せるために考案。
現在のスケルトン人気の先駆けになりました。
・ハミルトン「ベンチュラ」
本機は、インダストリアル・デザイナー「リチャード・アービブ」が手がけたもの。
車からインスピレーションを得た左右非対称の立体的なフォルムが特徴的です。
シースルーバックから自動巻ムーブメント「Cal.H-10」を鑑賞できます。
ブランドヒストリー
1957年、世界初の電動腕時計として「ハミルトン」が開発したモデル。
1961年にはロック歌手、エルヴィス・プレスリーが映画「ブルーハワイ」でベンチュラを着用。
ブレスレットはエルヴィス自らオリジナル仕様にアレンジし、プライベートでも愛用していたのだとか。
・ユンハンス「マイスター パイロット」
1955年、ドイツ連邦国防軍に納品されたクロノグラフ「ユンハンスJ88」の復刻モデル。
厚手のグローブを着けたままでも操作しやすいくぼみを設けた回転ベゼルで実用性を考慮しています。
反射を抑えた黒文字盤に映える白色インデックスで視認性も抜群。
ブランドヒストリー
1861年、エアハルト・ユンハンスがドイツに創業。
1957年、「バウハウス最後の巨匠」と称されたマックス・ビルによるウォール・クロックは、米MoMAに永久所蔵されるほど高い評価を得ました。